花がいつもより早く咲いて、いつもより早く散っていきます。

           もっとゆっくりしていけばいいのに。

           新緑が美しい季節。 

                        その季節の中にいるだけで気持ちまで洗われていくようです。

           自然は強くやさしくけな気ですね。

 

     

              4月の手仕事 孫の体育着給食着入れ  

 

             たまにランチに行く隠れ家的カフェ  

                           高齢の女性が二人で営業しています                          

                           

 

昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫) 昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話    宇江佐 真理


 人の幸せなんて本当にささやかなもの。そして、何が幸せなのかわからなくなるときもあるけど、

『焦っちゃいけないよ。精進してりゃ、きっといいことがある。』

そう言ってくれたお栄さんの章が一番好きです。自分の気持ちに正直に。

 


呼び出された男―スウェーデン・ミステリ傑作集― (ハヤカワ・ミステリ1922) 呼び出された男―スウェーデン・ミステリ傑作集―


 さまざまなスタイルとテーマ、時代が描かれた17の短編集。お気に入りの作家とも会えました。

おもしろいと思ったもの、続きが…と思ったもの、う~んと思ったものと、こちらの感想もさまざまです。

幸せな国に思えるスェーデンにも、人がいる限りこんな問題や闇があるのだなとあたりまえのことを再認識。

根性で読み終えたところがあって、やっぱり長編の方が入りこみやすいなと思いました。

イェルロフは若いときから温かく判断力に優れていたんですね。

 

スティーグ・ラーソン,ヨハン・テオリン,ヘニング・マンケル,マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー,オーサ・ラーソン,シッラ&ロルフ・ボリリンド,トーヴェ・アルステルダール


本所おけら長屋(五) (PHP文芸文庫) 本所おけら長屋(五)   畠山 健二

 

 みんながいい人過ぎて、話がうまく行き過ぎでしょうって?そんなことを言うのは野暮ってもの。

隣りにいる人が幸せじゃないと、自分も幸せだと感じられない人はいるんですよね。

今回も、幽霊に見込まれ、周りのみんなからはコケにされ、それでも人のためについ体が動いてしまう万松コンビが大活躍でした。やっぱりただ者じゃない。



私のなかの彼女 (新潮文庫) 私のなかの彼女   角田 光代

 
 角田さんの作品に出てくる女性には、共感できるけどそこまでさらけ出さなくても、と自分までどろっとした世界に引きづり込まれそうになります。探して、もがいて、傷ついて…。確かに祖母や恋人は重く大きな存在だけど、ちょっと離れたところにいる加瀬や矢崎のまっすぐな言葉を受け入れるためにも、心に風が入るくらいの隙間は空けておいた方がいいのにと、余計なお節介を焼いてしまいました。

 でも、書くというのは、きれいごとではすまない苦しいものなのでしょうね。主人公が旅先で見つけたものは、角田さんの旅の本で感じたものと同じでした。

 


終電の神様 (実業之日本社文庫) 終電の神様   阿川大樹


 そこにどんなにたくさんの人がいても、一人ひとりに物語があり、大勢だからといって個々の物語の濃度が薄くなるわけではありません。楽しい物語、悲しい物語、奇跡のような物語、まあありきたりかなと思える物語。

 この作品にはそんな物語が7編収められていて、どの作品も少し哀しくて温かく、そして男性がとてもすてきに描かれています。「ブレークポイント」「スポーツばか」がすきです。



ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 (文春文庫 む 5-15) ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集    村上春樹


 単行本が出たときから気になっていたタイトル。たくさんの旅行記の中からこのタイトルを選んだのは、後書きにもあるように、自分の予想を超えたものに出合える感動が「旅」だからですね。

 あまり斜に構えず、あまりこだわらず、偶然のもたらすプラスもマイナスも淡々と受け入れるところはいつもながらの村上氏。

 アイスランドの章ではミステリー「湿地」などの作品を思い出しながら、フィンランドの章では以前訪れたときの印象を思い出しながら読みました。そしてラオスの章では行ってみたいと思いながら…読みました。熊本にも2回行っていますが、震災後の復興を願う気持ちや行動に、やはり淡々となすべきことをやる人だなあと好感がもてました。

 

 庭のアジュガ