エタメモの編集作業もそこそこに…(明日第3話更新予定…出来ればガーン)

香川県内で行われたレミオロメンのコンサートへ行ってまいりました~ニコニコ

友人に誘われたものなのですが、2006年の倉木麻衣さんのコンサート以来…久々とあって緊張にも似た感覚でした。


基本アイドルヲタなので男性アーティストのコンサートは初でしたが、やっぱり生声・生演奏は違いますねアップアップこちらへの伝わり方がハンパないっすニコニコ

今は誰のファンクラブにも入ってないけど、また誰かのに入ってコンサート行きたいなチョキ
(ふぁー、よく寝た…。ただ今日から早速バイトなんだよな…。)

普段着に着替えるとすぐに、
〔♪♪♪~〕
親父から電話がかかってきた。
“おぅ、起きてるか?早く店に来いよ。”
「あぁ、分かってるよ。」
“今日は店員と仕事の説明があるから早く出てこいと昨日あれだけ言って…ぶつぶつ…”
「へいへい。」
〔ピッ〕
話の途中で切ってやった。
(まぁ、お約束だな。さて、そろそろ行くか。)

『PIT・IN』は家から高校とは逆方向に歩いて約10分、そんなに大きい店ではなく、もちろん行列が出来るような人気店という訳でもないが、親父の作る料理や店の雰囲気・客質は良いと評判は悪くないらしい。営業時間はAM10:00~PM5:00、水曜と日曜が休業日なのだが…実は親父が収入不足を補うために、平日は店を閉めた後にパチンコ、日曜は競馬とギャンブルで稼いでいるんだ。まぁ、そのお陰で俺達家族は生活出来ているから文句は言えない訳だけど…。ちなみに水曜日は本当に何もせずに休んでいる。

店に着くと入り口の前で親父が掃除をしているのが見えた。
「おぅ直也来たか、まったくお前は…話の途中で電話を切るなと何度も言ってるだろう。」
「ははは…。」
「ここを安心して継がせるためにも、これからしっかりと働いて貰わないといけないと言うのに…ぶつぶつ…」
「ま、待ってくれよ。まだ俺はここを継ぐとは…。」「あぁ…分かってる…。」
親父は淋しそうにつぶやくように言った。

店へ入り、渡された制服に更衣室で着替え、フロアに戻ると早速仕事についての説明が始まった。
「さて、お前にはウェイターとキャッシャーをしてもらう。」
(キャッシャーと言えばレジだな…。)
「おいおい、俺は分身出来ないぜ?」
困ったフリをしている俺に親父は呆れた口調で言葉を返した。
「お前なあ…見れば分かるだろう、そんなに大きな店じゃないんだから、その時に手の開いている者がキャッシャーをすればいいだけの事だ。」
「なんだ、そういう事か。」
「ウェイターの仕事に関してだが、注文は厨房の俺に口で伝えてくれればいいんだが、一応注文カードにメニューと数、時間と性別や年齢層を書いておいてくれ。それから、客が話し掛けてくる事があると思うが、何でも自由に話に付き合ってくれて構わない。俺はのんびりとくつろげる空間を提供したいんだ。」
「なるほど。」
「レジに関しては難しい操作も必要ないし、説明しなくても大丈夫だと思う。あとはどこか余裕がある時に30分間休憩を取ってくれ。俺が何か作ってやるから飯でも食っておけ。」
「わかった。」

親父と話していると、1人の女性が店に入ってきた。
「おはようございまーす。オーナー。」
「オーナーだぁ?似合わない呼ばれ方だな。」
「うるさい。」
「オーナー、この方が先日おっしゃっていた?」
「あぁ鈴音君、こいつが息子の直也だ。」
「直也です。今日からお願いします。」
「私『多田 鈴音』です。よろしくね、直也君。」
「鈴音君も同じ仕事内容だから、分からない事があれば彼女に聞けば良い。」
親父は厨房へ入っていった。

俺は鈴音さんに話を聞く事にした。
「鈴音さんって、ここでどのくらい働いてるんですか?」
「高校3年間の夏休みと冬休み、あと卒業して今…3年目ね。」
「結構長いんですね?朝から来れるって事はフリーターですか?」
「うん。3年の時はもちろん仕事は探してたんだけど、なかなか決まらない時にオーナーが、『焦って自分に合わない仕事に就く位なら、ここを続けながらゆっくり探せば良いじゃないか。』って言ってくれて。」
「へぇ。」
(親父がそんな事を…。)
「ここがもちろん初めてのバイトだったんだけど、結局こういう仕事が私には合ってたのね。だから今も仕事を探してはいるんだけど、しばらくはこのままでも良いかなって、楽な気持ちで働けてるの。」
「へぇ。」
「ここのお客さんがみんないい人ってのも、やっぱり大きかったかな。」
「デートとか誘われたりするんじゃないですか?」
「えっ?別にそんな事は無いけど…どうしてそんな事を?」
「あっ…いや、綺麗だから…。」
(俺は何を言ってるんだ…?)
「あら、ありがとう。だけどそういうのは同級生にでも言ってあげなさい。きっと喜ぶわよ?」
「…。」
(同級生に…か。)
「じゃあ、私も着替えてくるね。」

着替えを終えた鈴音さんと、仕込みを終えたのであろう親父が戻って来ると。
「よし、そろそろ開店だな。」
時計を見ると確かにAM10:00を迎えようとしていたが、何でも無いような顔をして店を開けようとしている親父に俺は声をかけた。
「親父、ちょっと待て。俺の他の店員って…鈴音さんだけか?」
「そうだ。ちょっと前までもう1人いたんだがな。」
「その人が辞めてからはオーナーと私の2人になっちゃって。さすがに私も休憩をあまり取れなくて少し大変だったの。だから直也君が来てくれる事になって私としても助かるわ。」
「…って事は鈴音さんが休憩する時はもしかして?」
「もちろん、お前がいる訳だから、1人で接客とレジをしてもらう。」
「そういう大事な事は前もって…。」
「何を泣き言言ってるんだ。鈴音君はこの所毎日それをしてくれてるんたぞ。」
「そ、それはそうかも知れないけど、全くの初心者だぜ?俺は。」
「大丈夫よ。たぶん直也君が思っているより大変じゃないし、慣れるまでは極力お客さんが誰もいないような時間に私は休憩を取るようにするから。」
「すみません、鈴音さん。」
「まったく…。情けない息子だな。」
「あのなぁ…。そもそも、そういう大事な事は先に言っておくものだろう?」
「さぁ、もう10時過ぎてるじゃないか…いい加減店開けるぞ。」

鈴音さんはほとんど休憩を取らずに俺のフォローをしてくれ、それに対して俺も休憩を返上し…と言うよりただ余裕が無かっただけだが、1つ1つの仕事を確認しながらなんとか問題なく閉店時間を迎えた。

「ふぅ、終わったぁ。」
「ご苦労様、直也君。」
「鈴音さん。今日はありがとうございました。ずっとフォローして頂いて。」
「ううん、気にしないで。でも、直也君だって休憩を返上するなんて…真面目なんだね。」
「い、いえ…。」
「仕事ぶりも集中してたし、きっとすぐに慣れる事が出来るわよ。」
「ありがとうございます。」
「それじゃ、私はこれから用事があるから。明日からも頑張っていこうね。」
「はい。お疲れ様でした。」
鈴音さんは着替えて帰っていった。
(そう言えば今日、雅恵来なかったな。)

初めての仕事という独特な緊張の中で休憩を返上した事もあり、そこから解放された事で少し疲労感を感じて座っている所に、厨房の片付けをしていた親父がフロアに戻ってきた。
「どうした直也、疲れたのか?」
「ん?…あぁ、ちょっとな。」
「どうだ、今日1日やってみて。」
「そうだな、まぁまだ分かってない部分は多いけど、なかなかやりがいのある仕事かな。」
「そうか、ちょっと嬉しい言葉だな。」

俺は親父に鈴音さんの事を聞く事にした。
「なぁ、ちょっと鈴音さんの事が聞きたいんだけど良いか?」
「どうした?惚れたか?」
「あのなぁ…。鈴音さんが初めてここで働いた時ってどんな感じだった?」
「そうだなぁ…そう言えば初めの頃は少し失敗もしてたなぁ。」
「そっか…。」
「『失敗から学ぶ事は沢山ある。失敗を恐れて何もしないよりは失敗しても良いからどんどんチャレンジしろ』みたいな事を言った事があるのを覚えてる。」
「ふーん。」
(親父め…なかなか良い事を言うんだな。)
「まぁ、お前も早く慣れる事だ。」
「そうだな。鈴音さんは高1で自分から進んでバイトを始めてた訳だし、俺は親父に言われなければ、この夏休みだって特に働くなんて事はしなかっただろう…。ずっと親父達に甘えてたんだなって反省したよ。」
「そうか…。だがそれはスタートも成長も人それぞれだからな。あまり人と比べて悲観的に捉える事ではないさ。」
「…。」
「まぁ、少し偉そうな事を言ってしまったがあまり考え過ぎるな。今日の働きぶりは問題なかったし、明日からも気は抜かないで頑張ってくれよ?」
「あぁ、分かってる。俺はそんな奴じゃない。」
「そうだったな。…それじゃあ今日はもう帰っても良いぞ。」
「親父はこの後どうするんだ?」
「俺はまだ掃除とかやる事がまだ残ってるんだ。」
「なんだよ。それなら掃除くらい手伝ってやるよ。」「?!」
親父は俺が手伝うと言った事に驚き、目を大きく見開いていた。
「何をすればいい?」
「あ、あぁ…そうだな、それならフロアの掃除を頼めるか?」
「あぁ、任せてくれ。」

掃除を終わらせると、外を掃除していた親父が戻ってきた。
「おっ、ずいぶん綺麗にしてくれたんだな。これなら俺も助かるな。」
「まぁ、この程度ならな。他は何か無いのか?」
「あとは全体や時間帯の売り上げの確認や、メニューや客層の支持のデータの整理とかをしなければいけないんだ。」
「俺ももしここを継ぐのなら、きちんと覚えておかないといけない事だな。」
「そうだな。面倒な仕事だが一番大事な仕事だからな。」
「継ぐか継がないかは別として、それはまたそのうちに教えてもらうよ。…それじゃ俺、先に帰るぜ。今日もどうせその後パチンコだろ?」
「当たり前だ。まったく…給料を払う相手が増えて困る。…が、駅前で良い店見つけてな。これが…。」
「はぁ…。じゃあな。」
話の途中で帰ってやった。
こうして俺のバイト生活はまずまず順調なスタートを切った。
そして翌日、何の連絡もなくあゆみが店にやってきたんだ。

[続く]
『Eternal Memories』
 ~This is 運命~


[キーン コーン カーン コーン]
7月21日水曜日、学校中にいつもと同じように放課を知らせるチャイムが響き渡った。
しかし、今日はいつも以上に心地よい響きに聞こえた。そう、このチャイムは1学期の終了と共に、高校生活最後の夏休みの到来を告げるチャイムだったからだ。

(俺は『加賀直也』、高校3年生。しかし卒業後の進路が決められず、まだ大学へ進学するかどうか迷っている状態だ。親父が喫茶店『PIT・IN』を経営していて、この夏休みはそこでアルバイト…と言うよりは手伝いをさせられる事になっている。それと言うのも、親父はどうやら俺に店を継がせたいつもりらしいのだが、俺としてもそんな安易に将来を決める事も出来ないからな…。)

「おい、何ボーっとしてるんだよ?」
校門の前でそんな事を考えていると、背後から耳障りな男の声が聞こえた。
俺は振り返り、1人の男の姿を確認した。
「修司か…別に何でもねぇよ。」

(こいつは『高山修司』。高校に入ってから仲良くなったんだが、こいつの性格にはついていけない部分が沢山あるんだ。ある大手企業の社長の御曹司で金持ちだから、何事にも金にモノを言わせるタイプなんだ。…そういえばこの前、喧嘩も金で解決してたっけ。)

「直也、この夏休みはどう過ごすんだ?」
「そうだな…まぁ基本的にバイトの毎日だろうな。」
「ふん、まぁどうでもいいさ。俺にはあゆみがいるからな。」
「…。」

(あゆみ…『柴原あゆみ』は俺の幼なじみで、小さい頃は毎日と言っていいほどよく遊んでいた。小・中学は俺なんかとは違って附属学校へ通っていたんだけど、今は俺達と同じ高校に通う同級生だ。…でもいつからか、俺はあゆみの事を幼なじみとしては見れなくなっていた。だから俺は猛勉強をしてあゆみの希望校だと聞いたこの高校へなんとか入った訳だけど。今やあゆみは『校内No.1の美少女』と言う声まで飛び交う程だ。しかし、そんなあゆみが1年くらい前から、こんな修司なんかと付き合ってるんだ…。もちろん、このままじゃいけない事は分かってるんだけど…。)

「ところで直也、お前あゆみの幼なじみなんだろう?だったらあゆみが喜ぶような事とか教えてくれよ?」
「どうして俺がそんな事を教えないといけないんだよ?」
「そうだな…やっぱり本人に聞くべきだな。」
「当たり前だろ?」
「すまんすまん。…そういえば『PIT・OUT』だったっけ?店の名前。」
「出ちゃったよ?!入れよ?!」
あまりに低レベルなボケに驚き、某お笑いコンビ風のツッコミをしてしまった。
「ど、どうだ…な、なかなかのボケだっただろう?」
(ボケじゃなかったみたいだな…。)
「焦ってるじゃないか…ははぁーん、さては本気で間違えたな?」
「うるさいっ!も、もし店に行ったらサービスしてくれよな?」
修司は顔を赤くしてムキになっていた。
「いやだね。」
「ちっ…なんて奴だ。」
「おいおい、どっちがだよ?」
「ははは…。それじゃ俺は先に帰らせてもらうぜ?色々と夏休みの計画なんかも立てたいからな。」
修司は俺に何も言わさずに校外へ出ていってしまった。
「お、おい…。」
(言いたい事だけ言って行っちまいやがった…。)

修司が帰ってすぐ、俺の背後には2人の走ってくる足音が近づいてきた。
「な~おやっ!そんなトコで何してんの?」
「おぅ雅恵か。それにあゆみ…。」
「もぉ~あゆみ早く~、置いてっちゃうよ?」
「雅恵ったら…。だって走る事もないじゃない?」
「…。」

(あゆみと話をしている元気な女の子は『太田 雅恵』。雅恵はあゆみと同じ附属学校に通っていて、その頃からの親友らしく2人は一緒にいる事が多い。いつも明るい性格で、一緒にいるとこっちもすぐに明るくなれる。タイプは違うがあゆみと揃って男子には人気がある。そして修司を含めた俺達4人はよく一緒に行動しているんだ。)

「直也、どうしたの?明日から夏休みだって言うのに、そんな暗い顔してさ?」ずっと走って来ていたはずなのだが、2人は息切れ一つさえもしていない。
(この2人の身体はどうなってるんだ?)
「えっ?あ、あぁ…この夏休み、高校最後の夏休みだしな…何か起こるのかなと思ってな。」
「へぇ、でも直也が感傷的になってるのって珍しいね。」
「確かに雅恵の前じゃすぐに元気になれるからな。」
「えへへっ、それは私の元気を分けてあげてるからだよ。」
「コホン!いい雰囲気じゃない?お2人さん。」
「やだ~あゆみ、何言ってるのよ。」
「…。」
(あゆみは妬いてくれてるのか?…そんな訳無いよな。)
「そうそう…そういえば直也、『PIT・IN』でバイトするって言ってたよね?」
「あぁ、親父が『人が足りないから手伝ってくれ』ってさ。」
「お店は前にあゆみに連れてって貰った事があるけど、直也のお父さんって会った事って言うか見た事無いなぁ。」
「誰かさんとは違って渋くてカッコいいわよ。」
あゆみは不敵な笑みを浮かべて俺の方を見ている。
「ふん。どうせ俺はカッコ悪いですよ。」
「ふふふ…冗談よ、直也。」
「いい雰囲気ね、お2人さん。」
「もう…雅恵ったら…。」
「…。」
「どうしよっかな~、明日お店に行ってみよっかな~。あゆみはどうする?」
「私は明日は用事があるから。でも、そのうちに私もお店に顔出すね。」
「あぁ。遠慮なく来てくれよ。まぁ1回くらいならおごってやるよ。」
「えっ?本当?!」
絶妙なコンビネーションで2人は声を揃えた。
「何だよ?こんな時だけ声揃えるなって。」
「だって…ねぇ、あゆみ。」
「ねぇ。」
「…。」
顔を見合わせる2人に俺は声を失ってしまった。
「ははは…それじゃあ私達帰るね。そのうちにホントにお店には行くからよろしくね。」
「私も近いうちにお邪魔するね。」
「おぅ、じゃあな。」
「バイバーイ!」
2人は校外へ出ていった。
(ふぅ、あの元気に付いていくのも大変だな。さて、俺も帰ろう。)


こうして俺の夏休みは幕を開いた。
そして全ての始まりとなる7月22日木曜日の朝、朝に弱い俺は携帯のアラームで目を覚ました。


[続く]