9月30日、1st CD The Calling発売開始しました。
ありがたいことに沢山のオーダーをいただいています✨
CDに参加してくださった大好きな2人の奏者についてご紹介していきます。
1人目はSeamus Hernon(シェイマス・ハーノン)
アイルランド・カウンティスライゴ(Co.Sligo)に在住の笛奏者です。毎週多数のセッションホストを務めています。私の親友です。ポジティブで明瞭で本当に優しくて、いつもたくさんの力をくれます。
今回のCDは彼がいなかったら作ることができませんでした。
彼との出会いは2015年。
初めてアイルランドに音楽目的で滞在したとき。
アイルランドホームステイのロウ妙子さんに、シェイマスがセッションホストをしている SligoのSunday's sessionを聴きに連れて行ってもらいました。
いろいろな奇跡が重なりスライゴの地元ラジオOcean FMに出演させていただいた帰りで、イヴをたまたま持っていました。
「何か弾いて」と言ってくれたのでラジオでも弾いたダニーボーイの弾き語りをしました。
(アイルランドは日本と違ってとにかくみんなすごく褒めてくれるので、とてもいい思い出になったけれど、これはセッションに参加したというよりは「観光客」としてでした。)
翌年にシェイマスの笛のレッスンを受けました。
とても丁寧に教えてくれました^_^
そしてハープに真剣に向き合い始めて4年目の2017年に3ヶ月滞在するとき、スライゴの町を拠点に選び、シェイマスのセッションを訪ねました。
そのときは1か月スライゴ、1か月クレアモリス(メイヨー)そしてまた1か月スライゴという滞在でした。その前の年まではホームステイだったので初めて1人きりでの滞在でした。
私は元々臆病なので、1人でパブに聞きに行くのもドキドキで、何度も行こうとしてもなかなか怖くて行けませんでした。やっとのことでえいやと行った時も、怖いし邪魔をしたくなかったから、リスナーとして行きました。(ちなみにパブは子どもも来るようなところで、全然怖い場所じゃないです。私が極度な怖がらなだけ)
縮こまりながら飲む人のほうの席に座ろうとしたら「Keiko,そっちじゃないよ」とシェイマスが私に気づいてミュージシャンの席に迎えてくれてみんなに紹介してくれました。そして「次はハープを必ず持ってきてね。僕は一緒に弾きたいんだ。重いのなら迎えに行くから。僕がハープを運んであげる」と言ってくれて、クレアモリスの後のスライゴ滞在に戻ってきたときにハープを持って参加することになりました。
えらいことになった、とずっとドキドキしてました。
4年前のシェイマスの動画↓
髪の毛が短いw!
最初に持って参加したとき、何か弾いてといわれ、もうダニーボーイは弾けないなと思って、その頃弾いてたセッションチューンを弾いたところ「うちのセッションについにハーパーがきたぞー!」とみんなでうぉーと叫んでくれて(みんな本当にものすっごく優しいのです笑)ありがたかったです。
私でさえこんなに喜んでくれるんだから日本のセッションで活躍してる人たちが来たらきっとものすごく喜んでくれるだろなーと思いました。
シェイマスもみんなもとても素敵な演奏をするベテラン奏者たち。テンポも超速いしみんなが演奏するとすごくかっこいい音楽になる。それなのに、セッションに参加できるほどの数のセッション曲を知らない超絶初心者の私を温かく迎えてくれてオープンセッションも少人数のクローズドもどちらも声をかけてくれました。
滞在中、辛抱強くみんなで見守りつづけてくれてありがたかったです。
そしてすごく楽しかった。
みんな本当に大好きです。
週3-4回くらい、シェイマスはセッションの時間になると徒歩10-15分くらいのパブまでの距離を34弦ハープをかついで運んでくれました。もう大丈夫だよと言っても「いや重いし、持っていく!」と言ってくれて、毎回迎えに来てくれました。
セッションはたいてい夕食後を済ませた時間から0時までなので、帰りも「危ないから」と言ってハープを運びつつ送ってくれました。
時々ふと自信がなくなって、今日は行きたくないなっていう夜にも「Tonight?」というメッセージとともに来てくれたおかげでセッションに通い続けることができました。こんな優しい人っているー?と思いました。とてもありがたかったです。
少しずつ慣れてくると「このあとあのパブでもセッションあるから、僕たちの代表として行くんだ(私を行かせるための優しさから言ってくれたのだと思う)。大丈夫だよ。楽しんできて」と別のセッションも紹介してくれたりしました。
余談ですが、超ベテランさんの古い音楽家の人たちのセッションに行くと「日本人の⚫️⚫️さん知ってる?」と日本の重鎮の奏者の人たちの名前を聞くことが多いです。
「日本人は凄く練習するし、素敵な奏者が多い。熱心で素敵だよね。」と言ってくれます。アイルランドの人たちは基本的に誰でも受け入れてくれるけれど、大先輩の奏者たちが、人や音楽を大切に敬意を持ってその人たちと接してくれたことは、日本人のイメージを良いものにしてくれたのだなぁと思います。
そしてシェイマスとは3か月滞在で帰国した後も、「今日なにしてた?」などの他愛もないことも、アイルランド音楽についてなどの深い話も、何年もチャットでやり取りが続きました。1回のやりとりは毎回とても長くていつも楽しい。
それはいまでも続いています。
私が短い期間で垣間見たものはほんの一部だけれども、その中でいろんな人と関われるようになり、信頼できてなんでも話せる音楽の友達もできたことはすごくありがたいなと思います。
滞在したことがあったり、住んでいる人たちはきっとみんな体験していることだと思います。うまく言えないし夢見たいなことばかりではないとは思うけど、人がすごくあたたかい場所だなぁと思います。(私は短い滞在しかしてこなかったから、そこに「生活」が入ってきたらきっといいことだけではないと思いますが)
そんなシェイマスとCDの話になったのは、昨年2022年にシェイマスと10年来の彼女のカミーラとの結婚式のためにスライゴに行ったときのことでした。
彼のセッションが終わって、またしても滞在場所まで送ってくれている道すがら「今日のセッションはほんとに良いセッションになった。Keikoありがとう。」と酔っ払ってひたすら言い続けてくれていたシェイマスが、突然「KeikoがCDを作るときにもしも笛が必要だったら僕が参加するから言ってね。そのときはLord Inchiquinは必ず入れよう」と言ってくれて。
私は「またまたーすごい酔っぱらってるでしょー」と言ったら「いや酔ってるけど、意識はちゃんとしてるよ。絶対だからね。約束。」と何度も何度も言ってくれました。
その晩は別れた後もチャットで「本当に良いセッションだったよ。楽しかった!ありがとう。」というメッセージが沢山きたので、さっきのは本当だったのかリップサービスだったのか念のため確認したら「本気だよー」と。
別の日に会った時も言ってくれていて、本気で言ってくれたんだと思って、頭の端で本気で考え始めました。
ちょうどそのころ日本で演奏を聴いてくださっていた方たちに「CDありませんか」と言ってもらえることが多くなり、ぼんやりとCDをイメージしていました。
でも楽しんでもらえるものが作れるような自信もなかったし、トラッドとオリジナル、、どんなものにするのか何度考えても決まらなくて踏ん切りがつきませんでした。
シェイマスが参加してくれたらすごく楽しくなりそうだけれど、私のCDに参加なんてシェイマスは嬉しいかなぁ、どうかなぁ、、とぼんやりと考えつつも、誰にも話したことのない時だったので、シェイマスの方から言ってくれたことに驚きました。
そして帰国後に冷静に考えた結果、やっぱり作ろうと思って作り始めることにしました。
CDを作るにあたって、シェイマスは「Keikoは親友だから」と演奏だけでなく沢山のサポートをしてくれました。
スライゴ近辺の良いスタジオの紹介、自分の録音が終わった次の日も1日つきっきりで立ち会ってくれました。
曲の相談、英語歌の発音のこと、音作りだけでなく、私が不安になったときにも勇気づけてくれたり、その他のいろいろなことまで、アイルランドと日本の時差も距離を感じないほどにすごく丁寧に関わってくれました。
結婚したてのシェイマスといつもチャットで相談ばかりしているのに、奥さんのカミーラは嫌な顔を全然しなくて、むしろとても応援してくれて相談に乗ってくれたし、サポートも沢山してくれました。
英語の先生もしているイタリア人のカミーラは「ブックレットには絶対英語も入れた方がいいよ。英訳手伝うから言ってね」と言ってくれて英訳のサポートもシェイマスと一緒にしてくれました。
そうしてやっと発売できることになりました。
本当にありがたいです✨
今回のCDを作っていて、改めてアイルランドでも日本でも出会えた人たち、先生、友達、家族、生徒さん達、いて、その人達との時間があったから、今の自分は演奏できるのだなと思います。
CDができるまでは「CDができたらポカーンとしてしまいそう」と思っていたけれど、完成してみたら、また勉強したいことや新しい目標が生まれています。
「一緒に演奏する」ことで継承されていく音楽だけれど、自分にできる形でまた少しずつ精進していきたいなと思ってます。
文が下手でついつい長くなってしまいました💦
お読みいただきありがとうございます😊
その②へつづきます。
9月30日、1st CD The Calling発売開始しました。
ありがたいことに沢山のオーダーをいただいています✨










