<ウィンドサーフィン ロングボード・ハイブリッド での ヒールの原理 について>

 

 

みなさん、こんにちは。爆  笑

先月の投稿で書いた内容ですが、今回 文章を見直しました。

 

 

 

2024年10月17日 投稿の記事 で少し触れましたが、私の理解が 間違っているのではないかと思い 考え直しています。ニヤリ

 

(2024年10月17日の記事抜粋)

ヒールは、ボードの風上側がめくれ上がってくる現象のこと。セイルが風下側へ引っ張られることにより、ボードが傾いて 風上側がめくれ上がってきます。ボード風下側のレールだけで水面に噛んでいる状態で、抵抗が減少してスピードが上がります。ダガーは、水面下で風上側に傾くわけですので、ダガー本来の役割である横流れを防ぐ力(抵抗力)は減少となり、上り角度は クローズホールドより 落ちてきます。

めくれ上がってくる ボードを押さえ付ける必要がありますので、とても脚力が必要となります。

(抜粋おわり)

 


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ディンギー ヨット の場合を 調べてみると 以下のような説明記述にまとめることができます。

 

セイルが風をはらむと、その風の力で艇はヒールします(傾きます)。ヒールすると艇は風上に向かおうとする力 が発生します。

 

これは、セイルが風下側へ引っ張られるため、セイルパワーの着力点が船体軸中心から風下側へずれるために、 船体を風上へ切り上げようとするモーメントが発生し、ウェザーヘルムが発生するからと説明できます。

 

また、ラダーにも力がかかるため、ヒールを自分の体重でおこし、ウェザーヘルムをおさえなければなりません。

 

 

また、ヨットは設計上 つぎのようなことが言えます。

 

ウェザーヘルムとは、 風上に切り上がろうとする船の性質のことを言います。

通常、クローズホールドでは舵を真っ直ぐに持っていると風上に切り上がるように(ウェザーヘルムが出るように)設計されています。このとき、ラダーには より大きな揚力が発生します。
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どうやら、ウィンドサーフィンの場合も同様に考えることができるのではないでしょうか。

クローズホールド(ヒール時)では 風上に切り上がる性質がある。(そのような設計となっている。)

 

 

ところで、ウィンドサーフィンの場合、そこまで 気になりますか??

風上に切り上がる性質は、そこまで気になりますか??

 

実は、自分はもうほとんどウィンドサーフィンに乗り慣れてしまっているので、

気にはなりません。

 

ヒールを押さえるために、セイルを前側(風下側)へと送り出し ベアさせています。

※ 艇が風上へ切り上がろうとするモーメントを打ち消すように、ベアさせていますね。

 

 

この、ウェザーヘルム、より実感できる 説明ができます。ニヤリ

たしかに、ショートボードに乗っていると この現象に気付きます。

まだ学連あがりの頃、社会人になってからショートボードに初めて乗っていた頃に よく気づいていた現象です。

 

ショートボードの場合(特にウェイブボード)、セイルをシバーさせていただけでは、セイルを風下側へ送り出してやらないと ボードがデッドゾーンを向いてしまいます。

 

なんとなく、ウィンドサーフィンでも

クローズホールドでは ボードが風上に切り上がるように 設計されているのが 分かります。

 

 

※ ディンギーヨットの場合、ウェザーヘルムが発生すると ラダーに風上へ切り上がろうとする力が発生するので、ティラー(舵)を切ってやらないと艇は真っ直ぐに進みません。

 

ウィンドサーフィンの場合は、ヨットと違い、(ヒンジで可動する舵板とは違い、)固定されたスケグ(フィン)を艇尾(テイル)に装着しています。もちろん、ヨットと同様このスケグに風上へ切り上がろうとする力は発生するものと考えることができます。

 

そのため、ウィンドサーフィンの場合は、セイルを前後にトリムしてやることで操舵して、ウェザーヘルムを解消しているのでしょう。ウインク

 

 

2024年10月17日 投稿の記事で書いた

”ダガーは、水面下で風上側に傾くわけですので、ダガー本来の役割である横流れを防ぐ力(抵抗力)は減少となり、上り角度は クローズホールドより 落ちてきます。”の部分ですが、

 

たしかに、水面下でダガーは傾くので 力のベクトル長さは、横流れを防ぐ力 つまり艇の横方向に はたらく抵抗力の ベクトル長さは小さくなると 簡単に想像できます。

 

ですが、体感としては、微々たる力の差ではないでしょうか??

それよりは、発生するウェザーヘルムを解消するために、セイルを前後にトリムして(風下側へセイルを送り出して)艇が風上へ切り上がろうとするモーメントを打ち消しているために、もしやその行為が行き過ぎて、セーリングアングル(風軸に対する帆走角度)が落ちてきているのではないでしょうか??

 

とにかく、私の体感としては、

ヒールを体重で押さえているとき、セーリングアングルはだんだん落ちていってしまう感覚があります。

 

みなさん、いかかでしょうか・・??

 

 

(2025年2月14日追記)

ダガーが傾くことによる水中抵抗(横流れを防ぐ力)の減少は、確実にあると思います。ですから自然とセーリングアングルはクローズホールドからやや落ちてくると想像できます。さらにウェザーヘルムを押さえようとしてセイルを前側へ送り出すために(ベアさせるために)セーリングアングルはだんだん落ちてくるとも考えられます。

 

以上