ロバート・ロドリゲスにそんな繊細さはないんよw | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『ドミノ』観ました。

旧作につき、ネタバレあります。

 

 

娘が誘拐され行方不明となっている、

刑事・ローク(ベン・アフレック)。

 

事件は未解決のままですが、なんとか職場復帰した彼は、

奇妙な銀行強盗事件を担当することに。

 

それは、同系列の銀行の支部の貸金庫だけが狙われるというもので、

謎の市民のタレコミにより先回りして次に狙われる貸金庫を開けると、

「レブ・デルレーンを探せ」とメモ書きされた、

行方不明のロークの娘のポラロイド写真が入っていました……

 

 

 

ロバート・ロドリゲス監督のSFアクション映画です。

 

「あなたは絶対騙される」系のキャッチコピーの映画で、

謎が謎を呼ぶ展開みたいな予告を映画館で見るたび、

この映画、観たい!

しかし、ロバート・ロドリゲス監督にそんな繊細さ、ないのでは?と思ってたんですよ。

(^_^;)

 

ドカーン!バーン!ボフッ!って感じの映画が多い監督で、

そういうところが好きだったのでw

『エル・マリアッチ』、『レジェンド・オブ・メキシコ』、

『スパイキッズ』などなど……

 

だから「あなたは絶対騙される」って予告見て、

「無理でしょ~」となったんです。

悪口じゃなくて、テイストが違いすぎるんよ。

(^_^;)

 

で、実際のところはまあまあでした。

楽しかったし、

たしかに事前に想像していたこととは全く違ったので、

「騙される」かも。

それでいて『スパイキッズ』な部分もある。

 

ただやっぱり、この手の脚本に必要な繊細さ、

精緻さはなかったのではと思います。

 

 

拷問されても吐けないように自分の記憶をリセット、

覚えてないからバラしようがない。

で、あとで分割して隠したキーワードを探り、

パズルのピースみたいに集めていけば、

真相を思い出せる。

そういう流れを、

その過程の途中から見せられるというアイディアはとても楽しかったです。

 

 

最初の流れで、

主人公がひとりでこっそり探ろうとしてる一部始終が、

実は敵がこっちに見せたいようにつくっている幻覚

(もちろん衆人環視)だというのもおもしろかった。

 

こう、なんていうんだ、彼はこそこそしてたけど、

ヤバくもなければ秘密でもなんでもなかった!みたいな感じがね。

 

 

ただ、そうなると、ほんとうは、

これが幻覚だと気づかれてはいけないはず。

なので、街並みが変わるインセプション映像はアカンのでは。

 

ロークを混乱させたいならアリだけど、

この幻覚には娘さんを探すという明確な目的があった。

 

ほな、娘さんの場所がわかるまで、

これが幻覚であるとバレてはいけなかったと思う。

 

派手でいいけどね、インセプション。

でも脚本的には合ってないんちゃうかな。

 

 

あ、そうだ、ロークに見せる景色について、

幻覚で好きな場所を見せることができるのに、

かなり雑な書き割りセットが組まれてまして。

警察署のエレベーターなんか、壁に適当なボタンの形の木片がついてるだけ。

幻覚とは別に、

ロークが実際に触るものはなんらかの実物が必要ってことなのかもしれません。

 

それで、思ったんやけど、

自分の会社のオフィスのエレベーターとかってさ、

毎日通るわりには細かいところ、覚えてないよね?

これはうちの会社じゃない!って気づける自信ないなーと思ったりしました。

(≧▽≦)アハハ

 

 

それから、あらかじめ忘れることを前提としてキーワードを配置するっていうのも、

おもしろいなと思ったん。

 

僕も仕事でこれは忘れそう、とか、まちがいやすそうと思ったら、

実際に作業する場所やそのときに見るであろう画面などに、

キーワード貼っておくことあるもんで。

 

だからなぜかこの映画、

僕は自分の仕事のことを思い出したりしました、

へっぽこハンターコトワでした。

不思議だね!

(^_^)y-゜゜゜゜゜

 

 

そうだ、この映画の後半観てたら、 

僕の大好きな超能力映画『PUSH』を思い出しましたので、

ひさびさに観たくなった!

あれはめちゃおもしろい映画なのに、

なぜかあんまり有名じゃない……なぜ……

(*`ω´*)解セヌ