『呪餐』観ました。
旧作につき、ネタバレあります。
前作のラストで、
父(ブロント・パララエ)とふたりの弟とともに、
ジャカルタ北部の高層アパートに引っ越したリニ(タラ・バスロ)。
4年経って、生活も落ち着き、
大学への奨学金を得られそうとのことで、
独り暮らしをして大学へ進学する決意をします。
説明会へ出発する前夜、
アパートのエレベーターが落下し、多数の住人が亡くなる事故が発生。
父も負傷してしまいます。
さらに大変な嵐が起きて、アパートの一階が浸水。
リニたちは事故の犠牲者たちの死骸とともに
アパートから出られなくなります……
いえーい!お母さん、おひさしぶりっ!
(^o^ゞ
インドネシアで一番怖いホラー『悪魔の奴隷』の続編、
ディスカスさんにお願いして観ました!
前作で残った謎が解けるかと思いきや、
そこはあまり解決せず。
結局なにがしたいのか……
あの、エンディングにやってくるふたり組はなんなんよ……
賑やかし?
(^o^;)アハハ
前作では亡くなったお母さんの秘密に触れるけど、
でもこれ、お父さんが知らないはずないやろと思ってたので、
今作でお父さんの秘密に触れる展開になったのが興味深い。
でも、秘密が明かされるんじゃないんですよ、触れる程度。
正直よくわからない部分が多くて、
これは翻訳の後ろに隠れてしまってないかな?と思ったりしました。
英語ならまあわかるから、
字幕がちょっと足りなくても理解できるけど、
それ以外の言語だと字幕に頼るしかないので……
少年の手話のくだりとか、もうちょい知りたかったかも。
カルト組織とかはあんまり興味がないので、
どうでもいいけどさ……
お父さんをこきつかうためにお母さんを利用したという話を聞いて、
その……わりにはお母さん、大活躍してはるな……(ポスター参照)
ちょっと笑っちゃった。
(^o^;)アハハ
ただ、古びた高層アパートで繰り広げられる、
群像劇的な部分がおもしろかったです。
エレベーターが落ちたときに一階にいた女の子たちのひとりが、
下の弟ボンディ(マジで成長してた!)の友達の妹さんだったり、
エレベーターのシーンで聴覚障がいのあるお母さんと一緒にいた少年が、
ゴミのシューターで不気味な声を聞いた少年と同一人物だったり、
細切れに出てくるエピソードのキャラクターがつながってる感じが好き。
またまたジョナサン・グレイザー監督の話をしちゃうけど、
Massive Attackの“Karmacorma”のMVで、
ホテルにいろんな謎の客がいるという内容がなんかすごく好きなんだよね。
たまたまこの場所に無作為に居合わせたヘンタイたちっていう感じが、
おもしろいなーって。
あれをちょっと思い出しました。
オーディオコメンタリで、ジョナサン・グレイザー本人が、
「カーマコーマってなんやねん、まったく意味わからん、
この人たちがなにをしてるんかもまったくわからん」って言うのも、
楽しいよ!
(≧▽≦)ナンデヤネン!
そんで、ボンディのもうひとりの友達は家族がまったく登場しないので、
実はこの子が生きてはいないとか?!と期待したけど、
そんなことはなかったw
家族をまったく省みることなく、
うちの家族と逃げました。
(≧▽≦)アハハ
まあ、あの状態だとみんな死んでるでしょうけどね!
あとね、謎の小部屋で、椅子がぐるんと回って、
そこに座るイアンを見たときの、
ボンディの動揺のショット、カメラワークがすごく劇的で、
僕はあの一連のシーン、大好きだね!
なんか意味はわからんけど、
そういう、なんとなく好きなショットがあるなーという、
不思議映画シリーズでした!
(^-^ゞ
ブログタイトルは……リニの暮らしについて。
前作では、病気で寝たきりのお母さんと職業不明のお父さん、
車椅子に乗ってるけど元気なおばあちゃん、
高校生のトニー、小学生のボンディ、幼児のイアンという三人の弟たちと暮らしてました。
貧乏だって言うから、成人しているリニは働きに出ないのかな?と思ってた。
トニーがリニの料理をからかうシーンがあるので、
家事はおばあちゃんが仕切ってたのかも。
しかし、お母さんとおばあちゃんが亡くなり、
イアンが悪魔になっちゃって、
家族は父とリニと弟ふたりに。
そうすると、当たり前に家事のすべてをリニがすることに。
リニが大学に行きたいというと、
当たり前に弟たちが「俺たちを置いて行くのか」と非難。
エレベーターの事故があったあと、
遺されたご家族の家事を手伝いに行かなきゃと言うリニ。
当たり前のようにそのあとはもう大学の話はしなくなって。
だから、悪魔にそそのかされてリニが見た夢が、
大学に行って、成績がよくてヨーロッパ留学の話があるという内容で、
あまりに気の毒すぎて、
悪魔がどうのより、貧しい家の長女、辛すぎるやんと思ったのでした。
そうだ、これは言っておきたい、
この高層だけどオンボロアパートの間取り!!!
1LDK!!!
単身者用!!!
そこに四人で暮らすの無理がある!!
(^_^;)
リニが悪魔に見せられた夢で、
ピンク色のかわいいベッドカバーのベッドで目覚めるのも、
マジで!
1LDKに四人(しかも女子は彼女ひとり)、マズすぎるからやろ!!と
思いました、
へっぽこハンターコトワでした!
(^o^;)アハハ
こちらは前作の家族キャスト写真。
リニ役のタラ・バスロさん(右奥から二番目)、お美しい!!
こちらが今作のキャスト写真。
前作のキャスト写真で左前に得意気に立っている
次男ボンディ役のネイサー・アヌズくんがこの写真の左端にいるんですが、
でかくなったねええええ!!
\(^o^)/