『ザ・コンティネンタル』観ました。
ドラマの感想はネタバレ含みます。
70年代アメリカ。
コンティネンタルホテルのオーナー・コーマック(メル・ギブソン)の指示で、
拉致されて戻ってきた若者ウィンストン(コリン・ウッデル)。
ウィンストンの兄フランキー(ベン・ロンソン)は、
コーマックの部下でしたが、コーマックの金庫からあるものを盗んで逃走中。
彼を探すために、
ウィンストンが呼び出されたのでした。
フランキーが盗んだものとは、
殺し屋たちのあのコインのプレス機!
ウィンストンは古い友人たちを訪ね、
フランキーを探します……
『ジョン・ウィック』シリーズのコンティネンタルホテルを舞台にした、
若い頃のウィンストンのお話。
優秀なコンシェルジュのシャロンとの出会いや、
バワリーとの出会いも描かれている、
全3話のミニドラマです。
野蛮な時代の裏社会の出来事を描いていて、
登場人物たちもおもしろかったです。
ほんとに、おもろいんですよ、
ナイジェリアから出稼ぎにきたシャロン少年の葛藤とか、
むっちゃ強い空手道場の娘さんがカンフーのギャングたちに絡まれるけど全然負けないとことか、
年老いたスナイパーが狙撃場所を確保するために騙した高齢女性と恋に落ちそうとか、
行き場のない人たちを集めたバワリーのはじまりとか……
ほんとに楽しかった!
ですが……
昔のコンティネンタルホテルを描いたスピンオフと聞いて、
僕が勝手にいろいろ期待しすぎてしまったんですよね……
『ジョン・ウィック』の一作目をめちゃくちゃ好きになった理由が、
あの殺し屋たちの世界観なんです。
殺せば終わりなのに、
ルールを守ってホテルの中では敵味方もいっしょに酒を飲む、
きれいなスーツを着て、ファーストネームで呼びあい、会釈する。
ぐちゃぐちゃの仕事のあとも、
素敵な掃除屋さんが現れて、
完璧にきれいにしてくれる。
あの、礼儀正しい、職人気質な感じが好きだったんです。
なのに続編でルールを破ったせいで、
首席連合との対決になってしまって。
そこがちょっと残念だったんです。
まあ、あの礼儀正しさや秩序は、
圧倒的な権力者に頭を押さえつけられてるからこそだったといわれたら、
そうなのかもしれないですけど……
で、コンティネンタルホテルの過去の話をドラマにするよって聞いたとき、
今ではもう見ることができない、
あの礼儀正しい世界を、
ちょっと垣間見ることができるんじゃないかと思っちゃったんです。
だから……
おもしろいんやけど、僕がほしかったのはソレじゃなかったかも……って、
思っちゃったのでした。
ざんねん!
でも、おもしろいのはほんまにおもしろいよ!
へっぽこハンターコトワでした!
(^_^;)ゞ