『グリーンナイト』観ました。
旧作につき、ネタバレあります。
アーサー王の甥であるガウェイン(デヴ・パテル)は、
娼館で働く恋人エセル(アリシア・ヴィキャンデル)とともに怠惰な毎日を送っていました。
クリスマスの日、王の宴に、木のような不気味な姿をした“緑の騎士”が現れて、
ゲームを持ちかけます。
彼に一撃を加えた者には一年間名誉が与えられるが、
一年後のクリスマスにその者は緑の礼拝堂でひざまずき、
彼に加えたのと同じ一撃を彼から受ける、というゲームでした。
首を落とせばやり返せないだろうと思って軽く引き受けて、
彼の首を切り落としたガウェイン。
しかし、彼は自分の首を拾いあげて、
「では一年後!」と言って去っていきます。
このゲームによりたちまち有名人になったガウェインでしたが、
いよいよ一年が経ち、
緑の礼拝堂を探して旅に出ることになります。
それは自分の首を差し出すための旅でした……
不気味な映像の予告編と、
この、“わざわざ処刑されるために旅に出る”というあらすじに惹かれたのですが、
実際観ると、なんだこれ……って感じでした。
監督はなにがしたかったん??
ガウェイン卿といえば円卓の騎士の中でも誠実で真面目なキャラクター。
それをわざわざダメ人間に描いて、
どういうオチにするんやろうと思って見守ったけど……
どうもならんかった……
それぞれ違う場所でなくしたものが別のところで戻ってくるあたり、
この旅全体がひとりの人によって仕組まれているんだなってのはわかるので、
彼の母である魔女モルガン・ル・フェイ(そうだっけ?)が、
彼を成長させるために企画した催しなのだろうとは思いますが、
それにしてもちょっと……
広い谷を歩いてわたるのめんどくさいから、
巨人の肩に乗せてもらって、運んでもらおうと思って声をかけるけど、
いざ巨人に手を伸ばされると怖くなって逃げ出す、
というシーンがあるんですが、
なんとなく全体的にこの感じ……
偉そうにしてみるけど、
結局は怖じ気づいてしまう。
尊大だけど、気は小さい。
あー、こういう人、いるよなーと言いながら
観終わりました。
面白くはなかったけど、
面白いシーンは……
領主の館で上下が逆さまの肖像画をつくってもらうところ、
不気味でよかった。
意味はわからんけど…
目隠しされてる老婆のヴィジュアルもよかった。
あと、首を落とされるシーンで、
コロンッと落とされるのも、
なんかおもしろかった。
回転具合が……だるま落としみたいで。
( ̄▽ ̄;)アハハ
映像はそこここに面白い部分が散りばめられてたと思います。
もうちょい内容があればねえ……と思った、
へっぽこハンターコトワでした。
(・∀・)y‐┛~~