こどもは数じゃないからな! | へっぽこハンター日記

へっぽこハンター日記

新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『グッド・オーメンズ』シーズン2観ました。

ドラマの感想はネタバレふくみます。

 

 

前シーズンで、

天国から裏切り者扱いされている天使アジラフェル(マイケル・シーン)は、

人間の世界で相変わらず趣味の本屋をやりながら生活していました。

悪魔のクロウリー(デヴィッド・テナント)も、

地獄から離れて愛車で寝泊まりし、

アジラフェルの本屋にも顔を出したりします。

 

そんな本屋に、大天使ガブリエル(ジョン・ハム)がやってきます。

彼はなぜか全裸で、記憶を無くしていました。

 

天国と地獄はそれぞれ行方不明の大天使を捜索しており、

彼らに引き渡してはいけないと思ったアジラフェルは、

彼をかくまうことにします……

 

 

 

シーズン2は恋の季節でした……

 

大天使たちについた嘘のせいで、

ご近所さんの恋の成就を手伝うはめになるアジラフェル。

 

全裸でやってきたガブリエルの秘密も、

そして、主人公たちにも、恋愛関係の大問題が起きます……

 

実は前シーズンは楽しかったけど、

女性の描き方が古くさいなと思っていたので、

今シーズンのご近所のレズビアンのふたりは、

時代に合わせてアップデートされている感じがしてよかったです。

(前シーズンの原作は実際にかなり古い小説らしいです)

 

で、『グッド・オーメンズ』といえば、

その半分はクロウリーの優しさでできているとファンから言われるくらい、

アジラフェルの無茶なところをフォローしてくれるクロウリー。

彼の気持ちを打ち明けられて、

驚きのエンディング。

 

そんな!!マジでビックリした!!

シーズン3、ありますよね???

(;TДT)

 

と思ったら、

ゴーサインが出たらしいです。よかった!

\(^o^)/

 

そんな、クリフハンガーな終わりかたをしたシーズンなので、

これ単体での評価が難しいですが、

個人的におもしろい部分があって、そこがとても気に入りました。

 

それはアジラフェルとクロウリーが紀元前に関わったある事件から。

旧約聖書に登場するヨブという偉人のお話です。

 

ヨブは神様を信じる立派な人でしたが、

悪魔が「今の暮らしが良いからだ、

不幸になったら神を呪うだろう」とささやいたため、

神様をはヨブを不幸にしてみることに。

強盗が来て財産も家畜も奪われ、こどもたちは殺され、

ヨブ自身は病気になってしまいます。

 

しかしそれでも、

ヨブは神様を呪うことはなかったので、

神様は彼を誉め称え、

奪われる前の二倍の財産、二倍の家畜、二倍の人数のこどもたちを彼に与えました。

 

これが旧約聖書のヨブのお話ですが……

 

ふざっけんなっ!!!、ってなりません?

財産が倍はいいとして、こどもの人数が倍って!!!

いやいや、こどもひとりひとり別人やで?

死んだらおしまいやろうが!!!

数が増えたところで!!!もとのこどもは死んだままやろ!!

こどもは数じゃないからな!!!!

(`Δ´)ゴルア!!

 

女性やこどもは家畜と同じく、

主である男性の財産の一部という考え方だった時代の話なんで、

こんなトンチキな解決方法が出てくるんやと思いますが、

それにしてもひどすぎると、

こどもの頃からずっと思ってまして。

 

アジラフェルとクロウリーの過去に、

このヨブの家に行って、はじめのこどもたちを殺すミッションがあって。

神様にはさからえない、

でもこどもたちを殺すのは違うのでは?となって、

葛藤のすえにこっそりこどもたちを助けたのが、

本当に良かったです。

 

楽しいだけでなく、

僕の長年のムカつきを解消してくれた!!

ありがとうグッド・オーメンズ!!

 

思えば前シーズンも、

「悪魔のこどもだってふつうに育てられたらふつうの子になるのでは?」という、

『オーメン』のダミアンに対しての僕の長年のモヤモヤを晴らしてくれたので、

好きになったんやったー!

\(^o^)/\(^o^)/

 

シーズン3がどうなるか楽しみです!!

よろしくお願いしまーす!!!

へっぽこハンターコトワでした!

(^o^ゞ