こういうとき、最後までやらせてあげてほしい | へっぽこハンター日記

へっぽこハンター日記

新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『呪呪呪 死者をあやつるもの』観ました。

旧作につき、ネタバレあります。

 

 

閑静な住宅街で凄惨な殺人事件が発生。

被害者とともに容疑者らしき死体もありましたが、

それはなぜか死後3カ月が経過していました。

チョン刑事(チョン・ムンソン)らがこの事件を捜査します。

 

一方、ジャーナリストのジニ(オム・ジウォン)のラジオに、

犯人を名乗る男から電話がかかってきて、

死体を操って被害者を殺したと告白。

 

ジニは知り合いの呪術師ソジン(チョン・ジソ)とともに、

呪いに操られるゾンビたちと立ち向かいつつ、

彼らの真の狙いを探ります……

 

 

 

コミカルなタイトルとは裏腹に、

巨大な製薬会社の陰謀を暴くお話でした。

 

誇張されてはいるし、

ダークファンタジーではあるんだけど、

毎日汚職ニュースを聞いている今の日本人には他人事ではないんたぜ……

( -ω-)y─━ =3

 

 

呪い(っいうより超能力?)のルールがたぶん韓国ならではなので、

よくわからないまま進んでいって、

これで正解か?ここにいていいの?とかぶつくさいいながらも、

興味深く拝見しました。

 

フードをかぶったゾンビさんたちが、

自分の意志がないとは思えないくらい爆走するの、

おもしろかったです。

 

 

でもね……

これは製薬会社の人体実験に対しての復讐で、

犯人が最後の標的を目の前にしているときに、

呪いを止めるんですけど、

最後までやらせてあげてほしかったな……

 

 

昔、二時間サスペンスで、

お子さんを殺されたお母さんが復讐する話がありまして。

このお母さんは標的を全員殺したあと、

事実に気づいた探偵役の女将さんと話をします。

「復讐は結局むなしいですよ、

お子さんは望んでませんよ」と女将さんに言われて、

お母さんは微笑みながら、

「そうかもしれませんね」って言うんです。

いやあもう、やるべきこと全部やったから、

別にあとはどうでもいいんやもんね!

\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

 

この映画もそうなんですけど、

この手の話って、最後の標的を前に主人公たちに止められて、

悔しい思いをして終わることが多い。

 

そのあと残った標的はちゃんと裁かれるとなっていてもさ。

いや、もともと、ちゃんと裁いてくれてたら、

こんなことせずにすんだんやんかと思うし、

普通なら内閣がひっくりかえるほどの裏金スキャンダルなのに、

まだ誰もムショに入ってないという現実を見てるからさ!

最後まで復讐させてあげてよ!と思うのでした。

 

ほんまにさ……東京地検がんばってや。

へっぽこハンターコトワでした。

(#゚Д゚)y-~~