『彼女たちの革命前夜』観ました。
旧作につき、ネタバレあります。
1970年、ロンドン。
サリー(キーラ・ナイトレー)は大学で、
女性解放運動の活動家・ジョー(ジェシー・バックレイ)と出会い、
女性を容姿で判定するミスコンの妨害計画を知ります。
世界規模のミスコン・ミス・ワールドがロンドンで開催され、
世界中に生放送されるので、
そこで女性解放を訴えようという計画でした。
一方、カリブ海の島国グレナダからミスコンに参加したジェニファー(ググ・バサ=ロー)は、
白人の出場者が優位な状況に不安を感じていました。
自分がミス・ワールドになることで、
黒人の女の子達に夢を与えたいと強く考えるようになります。
それぞれの思いが交差する中、
ついにミス・ワールドが開催されます……
スカパーのスター・チャンネルで観ました。
実話がもとになっていて、
エンドロールで、ご本人たちの近影が映ります。
僕が生まれる少し前、こういう、特別な人というわけじゃない、
一般人のみなさんが人権保護活動をしていたというのが興味深い。
そして、ミスコンの出演者をおろそかにしているわけではないのもよかったね。
彼女たちなりの戦いかたなんやもんね……
ミス・ワールドになったジェニファーが、
ミスコンを壊しに来たサリーに自分の夢を話すとき、
サリーが「あなたたたちに怒ってるんじゃない、
ただ、その夢に、容姿をとやかく言われる要素がないほうがいいと思わない?」と静かに言うのがよかったです。
女性だけが見た目で判断されるのはフェアじゃないという話題で、
たとえばスーパーヒーロー映画でも、
男性ヒーローには“最強の”とか“無敵の”とかそういう形容詞がつくけど、
ワンダーウーマンには“美しき”ってのがつく。
そりゃダイアナは美しいし、
それは彼女の特徴ではあるけど、
紅一点ってそういう扱いなこと多いよね。
今まで深く考えたことなかったけど、
ツイッターで「ほな、キャップにも“美しき”つけろ、クリエヴァ美しいやろうが」って言ってる人がいて、
なるほど、たしかに男性ヒーローにはどんな容姿でもそういう形容詞がつくことないなと改めて気づかされました。
美人社長とか、美人アスリートとか、
女性であるというだけで容姿の話題がつきまとう。
それはうっとうしいだろう。
美人は誉め言葉なんだからいいやんと思ってた僕が浅はかでした。
すみません。
m(_ _)m
ちなみに、“女性ヒーロー”という単語はおかしい、
ヒーローの女性形は“ヒロイン”やろうと少し前までは言われてたけど、
“ヒロイン”という言葉はもう性別がどうのではないキャラクター性があるんよね。
たとえば『ミッション・インポッシブル:ローグ・ネーション』のヒロインはベンジーでした。
そういうことじゃん?
(≧▽≦)
そして“アベンジャーズ最強ヒーロー”という肩書きをいただいているのは、
キャプテン・マーベルことキャロル!
“女性ヒーロー”ですらない、“ヒーロー”なんです!
しかも最強の!
\(^o^)/
そんなキャロルがまたいろんなものをぶちのめしてくれるだろう『マーベルズ』、
いよいよ公開ですね!
楽しみです!
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
ブログタイトルは、
このミスコンでの抗議活動が各紙で大きく取り沙汰されたことで、
女性解放活動というものが広く世間に知られることになるというくだりから。
ジャーナリズムがちゃんと機能してたら、
革命は起こせる!
今の日本に足りないものはそれなんですよね……
今年の流行語大賞に“増税メガネ”がノミネートされてないことからも、
いかに日本の報道機関が政府に忖度してるかが如実にわかるよね。
へっぽこハンターコトワでした!
( -ω-)y─━ =3