『ミラベルと魔法だらけの家』観ました。
公開中ですが、思うところがあって一部ネタバレあります。
僕はちょっと合わなかったです…
戦禍から逃れてきたマドリガル家は新天地で魔法を授かります。
それ以来、この家に生まれたこどもたちは、
それぞれ特別な魔法を授かり、地域住民のために働いてきました。
この家のこどもでありながら、
魔法を授からなかったミラベルは、
いとこの儀式の際に、魔法の家に危機が迫ってると気づきます…
ディズニーの楽しいファミリーミュージカル映画です。
ですが…
これでいいのか…という気持ちが強かったです。
ざっくり言えば、ちからのない構成員が、
普段は活躍できる先達がダウンしたときに動くことになるというパターンの話で。
この流れで最後に魔法が戻ってしまうの、
なんか……結局なにも変わらんのではって思ってしまったんですよ。
なんでもできると思ってた姉たちが、
この家に生まれたからっていうプレッシャーにずっと耐えていたことがわかるというの、
それはすごくよく描けていると思ったんですけど。
でも、結局家族を愛してるでしょっていうフワッとした感覚で締められてさ。
これは、アレだ、
『二分の一の魔法』のダメバージョンだ…って思ってしまったん。
そうやって、家族愛のもとに家族の構成員に犠牲を強いるんよ。
こどもたちに未来を選ぶ自由がない、
でも家族を助けるために犠牲になるの仕方がないっていう話は、
ディズニーのファミリー映画としてどうなんやろうと思ったんです。
もちろんそれだけじゃなくて、
良いところもあったんですよ。
プレッシャーのもとだった祖母は気持ちを新たにしたし、
地域の皆さんも手伝いに来てくれたし。
大いなる力には大いなる責任が伴うんだろうとは思う。
でもでも…
この家に生まれたから諦めなきゃいけないことがあるっていうの、
ちょっと良くないという気がしました。
家に縛られたくない。
それを愛なんていう感情でまるめこもうとしないでほしい。
昨今のヤングケアラーやこどもの貧困問題などもからめて、
複雑な気持ちになった、
へっぽこハンターコトワでした!
(*`・ω・)ゞ