ケンカ売ってる? | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『デスウィッシュ』観ました。

旧作につきネタバレあります。

 

外科医のポール(ブルース・ウィリス)の留守中に家が強盗に襲われ、

妻は殺され、娘のひん死の状態で発見されます。

義父が猟銃を持って、密猟者を追い払うのを見た彼は、

救急搬送された患者が落とした銃を拾い、

自らも武装して自警活動をはじめます・・・

 

 

 

 

昔観た『狼の死刑宣告』と同じ原作者の話だそうで、

もともとはチャールズ・ブロンソンのシリーズだったそうです。

この内容でシリーズってのは何人家族が死ぬんだ・・・とかまあ、そういうのはおいておいて、

この映画はダメだ・・・

 

ブルース・ウィリスは素晴らしかったですよ。

外科医だからいろんな事態に対して冷静っていうのもよかったです。

 

でも、そういう、ブルース・ウィリスがかっこいい、単純な復讐モノにしておけばよかったものを、

冒頭、銃の乱射で若者が亡くなっててどうのとかいうニュースを入れてて、

平和なインテリのポールは銃を持っていなかったけど、家族を守るためには要るだろ?みたいな流れになっていて。

昨今の銃規制を求める世論に反対する、監督の政治的な主張が透けるようなつくりになっているのです。

 

義父が猟銃持って「警察は事件が起きてからしか動かん」とか言うのも、

銃販売の店の店員が「手続きはカンタンですよ!」とか言ってセールスするのも、

マジでプロパガンダにしか見えん。

 

あと、その義父が葬式で「こういうとき神様には計画があるとよく言うが、こんなことが許されていいのか」と嘆くシーン、

気持ちはめちゃくちゃわかるんやけどね。

その後、懸賞金かけるとか探偵雇うとかの手を考えたけど刑事さんに止められたポールが、

「じゃあ俺はなにをしたらいいんだ」と聞くシーン、

刑事さんが「信仰を持つことかな」と答えたりしていて、

なんか、この監督、人の宗教にもケンカ売ってる?って思って。

 

これはアカン・・・

 

映画が公開されたとき、ブルース・ウィリスのリベンジアクション映画を僕が見逃したのはなぜだったのか、

ちょっと思い出せなくて、今回ディスカスさんにお願いしたんですが、

そうだ・・・この監督が大嫌いなんだった・・・

 

これからは監督の名前をちゃんと確認しようと心に強く決めた、

へっぽこハンターコトワでした。

(`・ω・´)ゞ

 

 

そうだ、ポールの不肖の弟フランク役がヴィンセント・ドノフリオさんでした。

はじめからずっと彼が真犯人だと思い込んでいて、

ポールの娘さんがフランクにへちょーっとなついているのを見るたびに、

「おいおい正気か、そいつはキングピンだぞ」と思ったww

彼が犯人でないことはわりといろいろヒントがあるのにも関わらず、

完全にキャストだけで疑ってたw

ごめんよフランクwww

 

ってか、翻って、こんな無害ななにもない役をヴィンセント・ドノフリオにやらせるなよって、

逆ギレしたwww

 

監督が憎けりゃキャスティングディレクターも憎いwww

ひでえww

(;^ω^)