水没する階段 | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

キタミノルさんの『ツクリバナシ』展を見に行きました。


木材を使ったオブジェで、不思議な形と独特の色合い。

船とか灯台とかを思いおこして、
すごく素敵でした。

抽象的なオブジェなんで、
僕の印象はあくまで個人的な感想なんですけど。

タイトルも抽象的で、
でもなんとなくわかる…というような。

おもしろかったです。


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ツイッターで“#他人に理解されにくい自分の好きなもの”というタグができてて、
「水没する階段」と書いて、
海岸や川岸に面した遊歩道の階段などの先が水に浸かってる写真をあげてる人がいました。

わかる。
なんかわからんけど好き。
認めたくないけど僕は海んちゅの血を引いてるから、
海に浸かるなにかとかに惹かれるんですよね…

そういう意味でも『アクアマン』の海底王国の遺跡は最高だった…


あと、階段がめちゃくちゃ好きなんですよね。

去年唐突に気づいたんだけどなんでだろうね。

おじいにも「昔から階段の絵をよう描いてたな」と言われた…
階段の絵を描く子どもってなに…
(≧∇≦)ソレハオレ!


この展覧会の作品はなんとなくその“水没する階段”感がありました。

あくまで個人の感想ですが。



そういえば、僕はトマソンがめっちゃ好きやなって思い出しました。


トマソンとは、改築などで用途不明になってしまった建築などの総称で、
赤瀬川原平さんという方が発見したサブカルチャー芸術のひとつ。





フリー素材を探してきましたが、こんな感じ。

もともとあった建物が壊されたのでしょうが、
しかしなぜ階段だけ残したのか…

こういう、どこにもつながらない階段のことを、
トマソン愛好者は親しみをこめて“純粋階段”と呼んでいます。
(≧∇≦)ピュア!





このように二階以上にあってドアの役目を果たせそうにないドアのことは“高所ドア”と呼ばれています。




この物件なんかすごいですよね、純粋階段と高所ドアのコンボ技!
(*^^*)


ほかにもいろんな分類があって、
眺めているの楽しいです。

実は僕の家の近所にも長らく高所ドアがある建物があったんですけど、
数年前に改築されちゃってなくなったんですよね…

残念…撮っておけばよかったよ…


そもそもトマソンとはなんや知らんが役に立たなかった助っ人外国人野球選手の名前からとったそうで、
つまりそういうゆるい感じですw

町をぶらっと散歩するときなどについでに探してみられるのなかなか楽しいですよ♪

ちょっとウィンチェスターハウスみたいなやつもありますし。

それに勝手に名前をつけて喜んでる輩がいるってのがまたおもしろいww

ビルマニアの存在を知ったときもなかなかにショッキングでしたが、
トマソン愛好者にはさらに驚かされますな!
(≧∇≦)アハハハ


そして芸術とサブカルチャーの境目はどこかようわかりませんが、
マニアっておもしろいなーと思いましたとさ。


おまけ!


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この展覧会をやってたギャラリーがカフェにもなってたので休憩させてもらいました。

ラズベリーのブラウニーとコーヒー!


向いがふつうのオフィスビルで、みなさん労働なさっていて、
働いてる人を眺めながらケーキ食う俺ェ…とか思いました。
(≧∇≦)アハハハ


ちなみに窓を大きくとっていて、
夜、外から見ると、中にいる人のようすや家具がよく見えるビルのことを“透けビル”というそうです。


ビルマニアの人が言ってました。

新しい阪神百貨店は透けビル界の大型ルーキーだそうです。


誰がそんなうまいこと言えと言った(≧∇≦)