助け合う世界に生まれた | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『スタートレック:ビヨンド』観てきました。

いつものごとくネタバレありにつきご注意ください。


惑星連邦の艦長カーク(クリス・パイン)は未知の星雲に不時着したらしい船を救出するためにクルーたちと出発。

しかし星雲にたどり着くと、謎の船団が襲いかかり、
エンタープライズ号は未知の星に墜落してしまいます…


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楽しかったー!!

実はあまり期待してなかったんだけど評判がよくて、
観に行ったら楽しかった!
三作目がいちばん面白いとかそんなこともあるんやね!
(  ̄▽ ̄)


苦痛と恐怖の世界で生まれた、だから友情や連帯なんてものはまやかしだと言う悪役クラールに、
カークが「助け合い、戦争がなくなるように努力をする、そういう世界に僕は生まれた」と言うシーンがありまして。


そう!!
それこそが惑星連邦の理念なんだ!!

スタートレックっていうのは、戦争にならないように地道な外交努力を続ける、
そういう連作ドラマなんですよ。


それを、映画にするなら派手な方がいいと勘違いしたのか、リブート版の監督がバンバン戦闘シーンのある衝突する映画にしまった、
それがリブート版の1、2作の失敗だと思われる。

それがしたいなら、
よそでやってくれ、
『スタートレック』を名乗らないでくれと何度思ったことか。


そんなこともあって期待してなかったけど、
この三作目にして、カークがこれを言ってくれて、
ほんとに嬉しかった。


うまくいかないことももちろんあるし、
武力行使せねばならないときもあるけど、
でもできるだけそうならないように努力をする、
そして次の世代では和平交渉が確実に前進している、
そういうジーン・ロッデンベリーの楽観的歴史感が素晴らしいドラマなんです。

戦災孤児の問題、移民の問題、文化の違いからくる衝突の問題、
ほんとうにいろんな問題があって、いつもいつもまるくおさまるわけでもなく、
でも努力をしてみようとする。

それが、惑星連邦。
それが、スタートレックなんです!!!



ハンター仲間A氏が、
命からがら生き残ったはずの人間たちが殺し合うドラマの話をしていて。


「そんな目に遭いながらも生き残ったなら、人はほんとは助け合おうとすると思うし、
そう信じてるねん」と言ってて。

わかるよ…
それぞ惑星連邦の精神…


『プリズナーNo.6』で言ってた、人には善いことをしたいという欲求があるのかもという言葉を、
僕も信じたい。


平和な世界に生まれた、
現代っ子だからさ!!


ここへきて、こういう展開に舵取りをしたのは、
脚本にサイモン・ペッグが参加したからなんだろうかって、
エンドロール見ながら思ったよ。


彼の映画はひでー冗談とかひでー展開とかあるけど(笑)、
でも人のよさが出てる気がするんだ。


今回登場したジェイラとスコッティのやりとりは楽しかった。

スールーまじスールーでかっこよかった(≧∇≦)


続編があるかどうかはわかりませんが、
もしあるなら、ぜひこの方向で進んでほしいなと思った、
へっぽこトレッカーハンターコトワでした。
(*^^*)V リブロング&プロスパー!


あ…スポック大使役のレナード・ニモイ、
チェコフ役のアントン・イェルチンへのひとことがエンドロールで流れてました。

最近また訃報が続いていて、
もう今年は誰も死なないでと言ったのに…

特にアントンはまだ若かったから余計につらい。

順番を守らないのはいかんよって泣き虫先生も言ってたよ…