ハムレット・トライアングル | へっぽこハンター日記

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新米ハンターのコトワがハンティングした音楽、映画、書物や芸術一般について語ります。

『アンチヴァイラル』見ました。


セレブが感染したウィルスをマニアに売るという特殊なセールスマン・シド(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)。

自分の体を使ってウィルスを持ち出し、
闇市場でも売りさばいてました。

完璧な美女セレブ・ハンナ(サラ・ガドン)が病気にかかり、
彼女の血液サンプルを採ったシドは、
その場で自分にも注射。

いつも通り自宅のマシンでウィルス抽出しようとしましたが体調が悪化、
マシンも壊れてしまいます。

そしてハンナがその病で死んだとの報道が。

ハンナの死でハンナグッズがバカ売れしてるなか、
死のウィルスはシドの体を蝕んでいくのですが…


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デヴィッド・クローネンバーグの息子、
ブランドン・クローネンバーグの初監督作品です。


いやあ、聞きしに勝るヘンタイ映画でした。
(;^_^A


デヴィッド・リンチの娘はヘンタイの真似をして失敗したって感じだったけど、
(別の路線でやればいいんだよ、真似したってできるもんじゃないんだから!)
クローネンバーグの息子はホンモノのヘンタイですよ!
(^o^;)

親子で同じようなジャンルの職業に就くこと自体、反対派なんですけどね…
だってこんなふうに比べられるじゃん…

しかしこの作品はそんないろんな冷やかしを寄せ付けない、
真性ヘンタイ映画でした。
(;^ .^)y-~~~イイノカワルイノカ…

セレブがかかった病気のウィルスを体に入れて、
自分も感染して、セレブとの一体感を味わうっていう行為もすごいが、
これが合法だっていう設定もすごい…
( ̄^ ̄)

ウィルスにはコピーガードがついてまして。
買った人以外が感染しないようになってます。

いやもう、なんぞそれ!?
(≧▼≦)ワハハ


ハンナの死には謎が多く、
ちょっとした陰謀が隠されており、
シドはそれを調査するんですけど……

日に日に具合が悪くなってそれどころでは…
(;^_^A

自業自得ですけどね!!


シド自体もハンナに対する個人的な懸想がありますので、
彼女を死に至らしめたウィルスを保菌しときたいなーって気持ちもちょっとあるんです。


いやそれ、自分も死ぬからね!!
w((^o^;))wアワワ


肉とか皮膚の培養とか、
グロい特殊効果がそんなにあるわけではないんですけど、
想像するだにキモいという点では吐き気を催す展開でした。
(;^_^A


すごい才能だわー。
こういう趣味の映画では『イン・マイ・スキン』以来のヒットかもしれん。
\(^o^)/


さて、ブログタイトルなんですけどね。

この映画に登場する完璧な美の持ち主ハンナ役のサラ・ガドンさんはデヴィッド・クローネンバーグの『危険なメソッド』や『コズモポリス』にも出演している女優さん。

親子で同じヒロインを共有しているという不健全なレビューを読みました。


好みはそれぞれあると思うんで、
あくまで僕の個人的な意見なんですけどね。

クローネンバーグ映画にでてくる女優さんはあんまりそんなに美人じゃない気がするんです…

男優はそのときの旬のピカ一美男俳優を使ってるのに。

だからずっと、クローネンバーグはゲイなんだと思ってたんですよねー。


今回のこのサラ・ガドンさんも、
完璧な美といわれるほど美人かと言われるとそんなことはない気が…


でも俳優はすみずみまでわりと美男が登場している。

それで思ったのが、彼の思う女性の美というのはマネキンの整然とした部分のようなことではないかなあって。

記号化された対象物のような気がしました。

本命は行為そのものである、とかね。


今回で言えば、ハムレットの美しいけど愚かな母・ガートルードみたいなもので、
ハムレットはマザコンと言う人がたまにいるけど、
僕はそうじゃなくて極度のファザコンなんだと思うんです。

そっちが高じて、母を母としてでなく父の妻という女性として扱う、ような。


親子で同じ女優さんを使うというのにそんな意味があるかどうかはわかりません、
単に好みが似てるだけかもしれない。

でも、ハムレットとその両親を思い出さずにはいられないなーと思ったのでした!

長文失礼!
(^^ゞ