常識はずれ。 | 恋愛と仕事と家庭のバランス ~バツイチ女編~

恋愛と仕事と家庭のバランス ~バツイチ女編~

離婚して丸4年が経ちました。バツイチ子持ちで、ばあやもいるけど・・・
どうにか自分の幸せも考えたい・・・。そんな女の過去と現在を織り交ぜたブログです。

実は、この翌日が一番辛かった。


授乳の時間が嫌でたまらない。



「どうして授乳しに行かないの?」



と何人かに聞かれた。


事情を話すとなんとも言えないような顔で



「そっか~心配だね・・・。」



と言った。



飲んでくれる赤ちゃんが居ないのに


お乳が出てくる。


胸が張って痛くてしょうがない。


看護師さんに搾乳の仕方を教えてもらって


痛いけど頑張って搾乳した。


最近では自動吸引が当たり前みたいだけど、当時は手動。


搾乳している手まで痛くなってくる。


そして搾乳したお乳を冷凍保存。


赤ちゃんが飲めるようになったら届けましょうね。


という事だった。





この日、初めてNICUという所に入った。


白衣をまとい、帽子をかぶり。手を洗い、殺菌滅菌をして入室。



「こちらですよ。」



と通されたそこに、娘はいた。


昨日よりも管が多い。


鼻にも何かを通されている。


こんなに小さいのに・・・と見た瞬間痛々しくて涙が出る。


でも、あたりを見回すと、


一目で娘より重症だとわかってしまう子や、未熟児の赤ちゃんがたくさんいた。


それでも必死に生きようとしている赤ちゃん達。


みんな頑張ってる。


こんな状況を目にして、不謹慎だとはわかっていても、


うちは正常に生まれてきたし、治るとわかっている。


あの子達の親御さんの身になったら、


うちの子の症状なんて比に値しないだろう。


そう思った。




「抱く事はできますか?」


そう聞くと、


「今はまだちょっと・・・、でも触れる事はできますよ。」


そう言われた。


保育器の中へ手を入れ、そっと手に触れる。


柔らかくて、すぐにでも壊れてしまいそうな小さな手が、


あたしの指を力一杯握る。



「少しの辛抱だからね。頑張ろうね。」



そう言ってやり、しばらくそのままでいた。





旦那から電話が来たのはお昼休みだった。


定時であがって来てくれるとの事だったので、


看護師さんにそう話し、新生児科の先生に連絡してもらった。




この時点でも、なんでこんなに悠長にしてられるんだろう?


5分位、タバコを吸う時間を割けばかけてこられるだろう・・・。


と不思議でたまらなかった。


この人には、人の痛みがわからないんだ。


そう感じた。



それが・・・



夕方、姿を見せた旦那。


事もあろうか、あいつは同僚を連れていた。


その同僚も、知らない仲ではない。


むしろ、かなりお世話になっている方達だ。



お祝いしたい。


心配だ。



という気持ちはありがたいけど、


生まれたばかりの赤ん坊が入院したと聞いて


同僚と一緒に来る父親がどこにいる?



「あんた、この状況楽しんでるの?」




って言いたくなってもおかしくないよね?




今、あたしはそんなの構ってる場合じゃないんだよ!


人に気を使ってる余裕なんか・・・ないんだ!!


って叫びたかった。



「わざわざ来てもらってすみません、


でも今赤ちゃん入院してまして・・・」



って・・・


あたしこの日だけで何人に説明したと思ってんの?


少しはあたしの気持ちも察してくれない?


ていうか、



同じ親として同じ気持ちになってくれないの?



大体・・・、これから先生の話を聞かなきゃいけないって時に、


よく人を連れてこられるな・・・と





一応、わざわざ来てくれた方には丁重に挨拶をして、


後日また家のほうに遊びに来てください。


と言って申し訳ないけど帰ってもらいました。




新生児科のほうには、


旦那が来たらすぐに連れて行ってもらう事になっていたので、


看護師さんだって待っていたんです。


きっと見てたはずです。


きっと、常識ハズレな人だと思った事でしょう。





新生児科の先生はNICUにいらっしゃるという事だったので、


直接NICUへ、あたしはこの時で3度目。


手馴れてるわけではないけど、旦那にこうしてああしてって説明する。


「すげ~、ドラマと同じじゃん」


とか罰当たりな事を言う始末・・・。


こんな人と結婚した自分が情けなくなってくる。


でも、やはり中へ入った時はさすがに現実を知ったのか、


口をひらく事はなかった。



その日、先生からの話で特別ショックを受けるような事はなかった。


検査の結果も、そんなに悪いものではなく、


今後の治療の進め方を説明してもらって終わりとなった。




つづく。