「半年って言ったら、この子が生まれる時はいないって事?」
「わからないけど・・・
それだけはできるだけ帰ってこれるようにしてもらおうと思ってるけど・・」
この言葉に、帰ってこようって意思がない事にイライラする。
「場所はどこなの?」
「三重県。」
「三重・・・そりゃまた遠いいねぇ・・・」
「で・・いつから?」
「来週だって・・」
「来週?来週って月曜日からって事?」
「うん、多分日曜日に出発する。」
「日曜日って・・明後日って事ね。?」
「うん」
「ふうん・・・わかった。 じゃぁ明日は必要なもの買い揃えに行かなきゃね。」
「あ~オレ明日も仕事なんだよね。準備してるヒマないなぁ・・・。」
「・・・ふうん?あっそ。(超不機嫌)」
いいですよ?
べつに。
あなたなんかいなくても。
1人で十分楽しいです。
幸い近所に友達もいますし。
実家もそんなに遠くないし。
全然良いんですけどね。
でもさぁ・・・
少しは身重の嫁の事心配したら?
出産の日にすぐに駆けつけられない事を少しは悲しんだら?
今あたしがどう感じてるか、少しは気にしたら?
だいたいさ・・・
「俺のいない間、お母さん頼むね」
って・・・それ逆でしょ?
「俺のいない間、困った事あったらお母さんにお願いしなよ」
じゃないの?
はぁ・・・。
いやね。2・3日の出張が月に何度か・・とかなら、
逆に手が抜けるし、ラッキー♪なんて思うかも。
ただ・・初めての出産で、妊娠7ヶ月で・・・ただでさえ不安はいっぱい。
それに加えて、いきなり長期出張なんて・・・(ノω・、)
おまけに、家は広すぎて掃除も大変。
さらにお母様の面倒も?
(お母様は、かなり人の手を煩わすの得意なんで・・・)
は~、気が重い・・・。
と思っていた矢先・・・。
クラっとめまいがした。
あ・・これはまずいかも・・・![]()
お腹が痛くなってきた。
やばい・・貧血だ。
と思った瞬間、視界が緑色になっていく。
でもお腹が邪魔ですぐにしゃがみこめない。
そうこうしてる間に視界はどんどん紫になる。
イスに座ろうにも、もう見えない。
どこだ?イス・・・
手を伸ばすけど、ぐらぐらしてわからない。
やっとの思いで床に手をつく。
もう何も見えない。
何も聞こえない。
気持ち悪い。
ソファーでいい、横になりたい。
でもだめ・・動けない。
ん?ちょっとまてよ?・・・
確かこの家の中には、あたしだけじゃないよな?
視界は真っ暗だけど、いるのはわかってる。
すぐそこに。
だって今の今まで話してたんだから。
すぐそこにいるんじゃないの?
ねぇ?
そのとき、声が聞こえた。
「何やってんの?」
って・・![]()
つづく