トランプ就任式後関税報道で米ドルが大きく反落しました。米国市場はマーティン・ルーサー・キングの祝日で休場、ドル円は一時155円台に急反落しました。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではニュージードルが最強通貨となり、それにユーロ、ポンド、豪ドル、カナダドルと続きました。一方、負け組では米ドルが最弱通貨となり、それに円、スイスフランと続きました。

昨日の米ドルは終日弱含んでいましたが、特にニューヨーク時間に強烈に売られました。ドルインデックスは109.405から108.065へと22年11月以来の高値近辺から大きく反落しました。タイムサイクル的には1/13-21の底値圏がおそらく終了して、1/20-30の天井圏に向かい始めるでしょう。エリオット波動的には、(週足レベルで)上昇C波の上昇a波にいます。一方、ユーロドルは急反発しました。サイクル的には1/13-21の天井圏がおそらく終了、1/16-27の底値圏に向かい始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)下降E波のなかの下降a波にいます。

昨日のドル円は特にニューヨークで売られました。昨日の08:00に156.587円の高値を付け、23:00に155.413円の安値をつけました。ドル円の一日の値幅は117.4ピップスと標準的な値幅でした。タイムサイクル的には1/13-20の底値圏がおそらく終了、1/17-27の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)下降4波のなかの上昇f波の中にいます。下降4波は最短でも今年5/5まで続くと思われます。クロス円はすべて上昇しました。ドル指数は、中長期的には続伸するでしょう。なのでドルスト通貨は売り場探しでしょう。ドル円は中長期的にはまだ買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.420%から3.436%へと反発しています。日本の10年債金利は1.203%から1.187%へと2011年4月以来の高値から続落気味です。一方、米国の10年債金利は休場でした。昨年10月以来の高値からの続落後の反発気味です。米10年金利とドル円は0.42と順相関に下がってきています。またドル指数とドル円の相関はなくなりました。10年金利はタイムサイクル的には1/15-23の底値圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)22年11月以来続いていた下降4波のなかの2回目の下降c波が9/17に終了、上昇5波のランニングコレクション2波にいるようです。インフレ再燃となるでしょう。

ビットコインはトランプ大統領就任直前で新高値更新後反落しました。10.4万ドル台で取引されています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇e波が展開中です。サイクル的には1/14-24の天井圏に向かっています。