米国の30年住宅ローン金利が2年ぶりの低水準に低下しました。米株は上昇、米長期金利はわずかですが続伸、ドル指数は反落、ドル円は一時145円台に乗せています。本日は自民党総裁選に注目です。高市氏が勝てば株高、ドル円高となるでしょう。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組では豪ドル、ニュージードルが最強通貨となり、それらにポンド、スイスフランと続きました。一方、負け組では円が最弱通貨となり、それに米ドル、カナダドル、ユーロと続きました。

昨日の米ドルは終日弱含んでいました。ドルインデックスは100.920から100.572と直近の安値に向かって反落しています。タイムサイクル的には9/18-26の底値圏が終了、9/25-10/7の天井圏に向かい始めました。エリオット波動的には、(週足レベルでは)下降C波の下げの波の中の2回目の下降c波にいます。この下降C波は10月末までは続くはずです。一方、ユーロドルはサイクル的には9/18-26の天井圏が終了して9/21-10/2の底値圏に向かい始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の上昇c波にいます。このc波は10月末までは続くはずです。

昨日のドル円はロンドン時間に売られましたがニューヨークで買われました。昨日21:00に144.109円の安値を付け、23:00に145.216円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は110.6ピップスと比較的大きな値幅でした。タイムサイクル的には9/18-25の天井圏が終了して、9/24-10/2の底値圏に向かい始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波も7/10に終了、下降c波がスタートしています。クロス円はすべて上昇しました。ドル指数は短期的には反発上昇するでしょうが、中期的には続落するでしょう。なのでドルスト通貨は買い場探しでしょう。ドル円は短期は買い場探し、中長期的には売り場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は2.979%から2.978%へと横ばいでした。日本の10年債金利は0.808%から0.816%へと反発しました。一方、米国の10年債金利は3.787%から3.796%へとわずかですが続伸しました。昨日の10年金利とドル円は0.95と非常に強い順相関になっています。またドル指数とドル円の相関も0.30と弱い順相関です。10年金利はタイムサイクル的には9/20-30の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の下降c波がおそらく終了、新たな上昇波に入ったかもしれません。ただ、上げのモメンタムが十分ではありません。

新興国通貨ではトルコ中銀は9/19の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは再び8/28の高値トライ中です。対円では7/3の高値から続落中です。現在は4円台前半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が9/26に政策金利を10.5%と現状維持としました。総選挙で極左のシェインバウム次期大統領が勝ったことでペソが売られています。サイクル的には9/18-27の底値圏が終了、9/24-10/4の天井圏に向かい始めるでしょう。エリオット的には長期の上昇波が6/3に終了、長期的ダウントレンドの下降A波が展開中です。ランド円は9/19に南ア中銀が政策金利を8回ぶりに0.25%引き下げ、8.0%としました。現在7/1の高値から反落後反発上昇しています。8円台ミドルで取引されています。ブラジルレアルは9/19の金融政策決定会合で10.75%へと利上げを決定しました。8/5の安値から反発中です。26円台ミドルで取引されています。

昨日のコモディティ市場では、WTI原油は2021年以来の安値から反発していましたがサウジアラビアが12月から増産のニュースが入り2日連続大きく下落しています。タイムサイクル的には9/17-27の天井圏が終了、9/20-10/7の底値圏に向って反落中です。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が依然として展開中です。金は昨日は7日続伸して新高値を更新しています。日足タイムサイクル的には9/25-10/2の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波が展開中です。昨年10月から始まった上昇E波は今年いっぱいは続伸するでしょう。天然ガスはロールオーバーで急反発しました。タイムサイクル的には9/20-30の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)下降C波の中の4波が依然として展開中です。