米国の労働統計局によれば雇用者数が81.8万人と下方修正となりました。またFOMC議事要旨では複数のメンバーが9月の利下げが適当と判断していました。米株は反発、米長期金利は続落、米ドル指数も続落、ドル円も144円台へ急反落しました。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではポンドが最強通貨となり、それにスイスフラン、ユーロ、カナダドルと続きました。一方、負け組では豪ドルが最弱通貨となり、それに米ドル、ニュージ―ドル、円と続きました。

昨日の米ドルは終日弱含んでいました。ドルインデックスは101.379から101.188へと4日大きく続落しました。タイムサイクル的には8/7-20の底値圏が終了、8/16-27の天井圏に向かって反発上昇するでしょう。エリオット波動的には、(週足レベルでは)下降C波の下げの波の中の2回目の下降c波にいます。この下降波は10月末までは続くはずです。一方、ユーロドルはサイクル的には依然として8/6-20の天井圏が終了、8/6-27の底値圏に向かって反落し始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の上昇c波にいます。このc波は10月末までは続くはずです。

昨日のドル円は横ばいでしたが、ニューヨークに乱高下ありました。昨日の23:00に146.900円の高値をつけ、本日の03:00に144.454円の安値を付けました。ドル円の一日の値幅は244.6ピップスと連日でかなり大きな値幅でした。タイムサイクル的には8/13-23の底値圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波も7/10に終了、下降c波がスタートしています。クロス円はまちまちでした。ドル指数は本日は反発上昇するでしょうが、中長期的には続落するので、ドルスト通貨は買い場探しでしょう。ドル円は短期は買い場探し、中期的には売り場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は2.924%から2.930%へと反発しました。日本の10年債金利は0.885%から0.869%へと反落しました。一方、米国の10年債金利は3.809%から3.799%へと続落しました。昨日の10年金利とドル円は0.92と強い順相関になっています。またドル指数とドル円の相関も0.84と強い順相関です。10年金利はタイムサイクル的には8/13-20の底値圏が終了、8/16-26の天井圏に向かって反発し始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の下降c波が展開中でしたが、終了したようです。5波の上昇でこのまま続伸していく可能性が出てきています。