米国の個人消費支出コア物価指数は予想通り鈍化しました。米株は反落、米長期金利は大きく反発、ドル指数は続落、ドル円は161円台に乗せた後頭が重くなっています。160円台後半で引けています。

金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組では豪ドルが断トツの最強通貨となり、それにニュージ―ドル、カナダドル、ユーロと続きました。一方、負け組では円が最弱通貨となり、それにスイスフラン、米ドル、ポンドと続きました。

金曜日の米ドルは東京では最強でしたが、ロンドン以降売られました。ドルインデックスは105.927から105.849へと続落しました。タイムサイクル的には6/24-7/8の天井圏に向かっていますが終わったかもしれません。その場合は7/5-16の底値圏に向かい始めたことになります。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には6/27-7/8の底値圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

金曜日のドル円は東京時間に高値をつけその後は弱含んでいました。金曜日の10:00に161.285円の高値をつけ、22:00に160.262円の安値を付けました。ドル円の一日の値幅は102.3ピップスと比較的大きな値幅でした。タイムサイクル的には7/2-8の天井圏に向かって上昇しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は最後の上昇中です。短期は買い場探しですがピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.212%から3.348%へと急反発しました。日本の10年債金利は1.072%から1.051%へと反落しました。一方、米国の10年債金利は4.284%から4.400%へと急反発しました。金曜日の10年金利とドル円は逆相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.92へと非常に強い順相関が続いています。10年金利はタイムサイクル的には6/17-24の底値圏が終了、6/25-7/2の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。ただし、cダウンに入った可能性も否定しきれません。

新興国通貨ではトルコ中銀は6/27の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは再び高値更新しています。対円では最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が6/27に政策金利を11.00%と現状維持としました。総選挙で極左のシェインバウム次期大統領が勝ったことでペソが売られています。サイクル的には6/21-7/4の天井圏が終了、6/27-7/5の底値圏に向かっています。エリオット的には長期の上昇波が終了、長期的ダウントレンドの最初の下げのA波が終了、現在調整B波が展開中です。ランド円は5/30に南ア中銀が政策金利を6回連続で8.25%で据え置きました。現在高値更新中で8円台後半で取引されています。ブラジルレアルは6/19の金融政策決定会合で10.5%の据え置きを決定しました。28円台後半まで値を下げて来ています。

金曜日のコモディティ市場では、WTI原油は高値からわずかですが反落しました。タイムサイクル的には6/22-7/2の底値圏が終了、7/4-12の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。金曜日の金はわずかですが続伸しました。日足タイムサイクル的には7/1-8の底値圏に向かい始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは続落しました。タイムサイクル的には6/20-7/1の底値圏に向かって下落しています。本日にも6/27-7/10の天井圏に向かって反発していくでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)下降C波が4/25に終了、新たな上昇D波に入ったようです。
 

☆ 金曜日のユーチューブ動画は天然ガスとポンド円でした。