カナダのインフレ率が2.9%と予想外に上昇しました。FEDのミシェル・ボウマン理事が「利下げは時期尚早」との発言しています。米株はまちまち、米長期金利は反発、ドル指数は反発、ドル円は依然として160円をトライ中です。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではカナダドルが最強通貨となり、それに米ドル、円、ポンドと続きました。一方、負け組ではユーロが最弱通貨となり、それに豪ドル、スイスフラン、ニュージ―ドルと続きました。

昨日の米ドルは東京では売られていましたが、ロンドン以降は買われました。ドルインデックスは105.485から105.633へと反発しました。タイムサイクル的には6/24-7/8の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には6/17-24の底値圏にが終了、6/21-7/1の天井圏に向かった反発をしているところです。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は東京で売られる局面もありましたが、その後買われました。昨日の10:00に159.187の安値をつけ、本日00:00に159.758円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は57.1ピップスとやや小さな値幅でした。タイムサイクル的には6/20-27の天井圏に向かって上昇しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は最後の上昇中です。短期は買い場探しですがピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.242%から3.240%へと反落しています。日本の10年債金利は0.992%から1.003%へと反発しました。一方、米国の10年債金利は4.234%から4.257%へと反発しました。昨日の10年金利とドル円は逆相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.89へと強い順相関になっています。10年金利はタイムサイクル的には6/17-24の底値圏が終了、6/25-7/2の天井圏に向かい始めています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。ただし、cダウンに入った可能性も否定しきれません。

昨日のコモディティ市場では、WTI原油は反落しました。タイムサイクル的には6/22-7/2の底値圏に向かって反落しています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は反落しました。日足タイムサイクル的には6/24-28の天井圏に向かい始めました。が、終わったかもしれません。その場合は7/1-8の底値圏に向かい始めたことになります。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは反落しました。タイムサイクル的には6/20-7/1の底値圏に向かって下落しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)下降C波が4/25に終了、新たな上昇D波に入ったようです。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画は上海総合指数とポンド円でした。