米国住宅着工件数、許可件数は2020年7月以来の最低の数字となりました。米株はまちまち、米長期金利は反発、ドル指数も反発上昇、ドル円は159円間近です。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではカナダドルが最強通貨となり、それに米ドル、ニュージ―ドル、豪ドルと続きました。一方、負け組ではスイスフランが最弱通貨となり、それに円、ポンド、ユーロと続きました。

昨日の米ドルは終日買われました。ドルインデックスは105.225から105.654へと反発上昇しました。タイムサイクル的には6/14-28の底値圏に向かい始めたと思いますが、すでに終わってしまっているかもしれません。その場合は6/24-7/8の天井圏に向かい始めたことになります。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には6/17-24の底値圏に向って反落中です。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は終日買われていました。昨日の08:00に157.923の安値をつけ、本日05:00に158.942円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は101.9ピップスと大きな値幅でした。タイムサイクル的には6/20-27の天井圏に向かって上昇しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は中長期的には売り場探しでしょう。またドル円は最後の上昇中です。短期は買い場探しですがピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.305%から3.305%へと横ばいでした。日本の10年債金利は0.925%から0.948%へと反発しました。一方、米国の10年債金利も4.215%から4.263%へと反発しました。昨日の10年金利とドル円は相関がなくなりました。またドル指数とドル円の相関値は0.84へと強い順相関になっています。10年金利はタイムサイクル的には6/17-24の底値圏に向って反落しています。が、終わったかもしれません、その場合は6/25-7/2の天井圏に向かい始めたことになります。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。ただし、cダウンに入った可能性も否定しきれません。

新興国通貨ではトルコ中銀は5/23の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは再び高値トライしています。対円では最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が5/9に政策金利を11.00%と現状維持としました。サイクル的には6/13-21の底値圏が終了、6/21-7/4の天井圏に向かっています。エリオット的には長期の上昇波が終了、長期的ダウントレンドの最初の下げのA波が始まったところです。ランド円は5/30に南ア中銀が政策金利を6回連続で8.25%で据え置きました。現在高値更新中で8円台後半で取引されています。ブラジルレアルは6/19の金融政策決定会合で10.5%の据え置きを決定しました。29円台前半で取引されています。

昨日のコモディティ市場では、WTI原油は6日続伸しました。タイムサイクル的には6/6-19の天井圏に向かっています。が本日にも終了して6/22-7/2の底値圏に向かって反落していくでしょう。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は続伸しました。日足タイムサイクル的には6/12-19の底値圏が終了して6/24-28の天井圏に向かい始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは反落しています。タイムサイクル的には6/11-20の天井圏が終了、6/20-7/1の底値圏に向かって続落し始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)下降C波が4/25に終了、新たな上昇D波に入ったようです。
 

☆ 昨日のユーチューブ動画は日経225とポンド円でした。