米国小売売上高は予想を下回る伸びでした。米株は上昇、米長期金利は反落、ドル指数は続落、ドル円は158円を再び超え始めています。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではスイスフランが最強通貨となり、それに豪ドル、ニュージードルと続きました。一方、負け組では円が2日連続で最弱通貨となり、それに米ドル、ポンド、カナダドル、ユーロと続きました。

昨日の米ドルはロンドン時間までは強含んでいましたが、ニューヨーク時間に売られました。ドルインデックスは105.331から105.266へと続落しました。タイムサイクル的には6/6-20の天井圏に向かっていますが、終了したかもしれません。その場合は6/14-28の底値圏に向かい始めたことになります。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には6/17-24の底値圏に向って反落中です。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円はじわじわ上昇しました。昨日の10:00に157.518の安値をつけ、17:00に158.232円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は71.4ピップスとまあまあな値幅でした。タイムサイクル的には6/11-21の底値圏は終了して6/20-27の天井圏に向かって上昇し始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はすべて上昇しました。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は最後の上昇中ですが短期は買い場探しですがピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.351%から3.271%へと反落しました。日本の10年債金利は0.930%から0.948%へと反発しました。一方、米国の10年債金利も4.281%から4.223%へと反落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.08と相関がなくなりました。またドル指数とドル円の相関値は0.82へと強い順相関になっています。10年金利はタイムサイクル的には6/10-28の天井圏が終了、6/17-24の底値圏に向って反落しています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

昨日のコモディティ市場では、WTI原油は3日続伸しました。タイムサイクル的には6/6-19の天井圏に向かっていましたが本日にも終了して6/22-7/2の底値圏に向って反落していくでしょう。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は反発しました。日足タイムサイクル的には6/12-19の底値圏が本日にも終了して6/24-28の天井圏に向かいそうです。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは5日ぶりに反発しています。タイムサイクル的には6/11-20の天井圏が終了、6/20-7/1の底値圏に向かって続落するでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)下降C波が4/25に終了、新たな上昇D波に入ったようです。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画は米国10年金利とポンド円でした。