ミシガン大学の米国消費者信頼感指数は7か月ぶりの低水準となりました。1年後のインフレ期待は3.3%と変化なしでしたが5年後は3.1%と上昇しました。米株はまちまち、米長期金利は続落、ドル指数は続伸、ドル円は158円台に乗せましたが、157円台ミドルに反落して週を終えました。

金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではスイスフランが最強通貨となり、それにカナダドル、米ドルと続きました。一方、負け組ではポンドが最弱通貨となり、それにニュージ―ドル、ユーロ、豪ドル、円と続きました。

金曜日の米ドルは連日で終日強含んでいました。ドルインデックスは105.239から105.517へ続伸しました。タイムサイクル的には6/6-20の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には6/10-18の天井圏が終了6/17-24の底値圏に向って反落し始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

金曜日のドル円は東京時間は買われましたが、ロンドン以降売られました。金曜日の12:00に156.812の安値をつけ、15:00に158.258円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は144.6ピップスと大きな値幅でした。タイムサイクル的には6/11-21の底値圏は終了して6/20-27の天井圏にに向かって上昇し始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円はピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.277%から3.289%へと下値横ばいでした。日本の10年債金利は0.969%から0.934%へと4日続落しました。一方、米国の10年債金利も4.246%から4.223%へと4日続落しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は0.48と順相関です。またドル指数とドル円の相関値は0.82へと強い順相関になっています。10年金利はタイムサイクル的には6/10-28の天井圏が終了、6/17-24の底値圏に向って反落するでしょう。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

新興国通貨ではトルコ中銀は5/23の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは高値で膠着状態が続いています。対円では最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が5/9に政策金利を11.00%と現状維持としました。サイクル的には6/13-21の底値圏に向かっています。エリオット的には長期の上昇波が終了、長期的ダウントレンドの最初の下げのA波が始まったところです。ランド円は5/30に南ア中銀が政策金利を6回連続で8.25%で据え置きました。現在8円台ミドルで取引されています。ブラジルレアルは5/8の金融政策決定会合で10.5%へと0.25%の利下げを決定しました。29円台前半で取引されています。

金曜日のコモディティ市場では、WTI原油は下落しました。タイムサイクル的には5/27-6/11の底値圏が終了、6/6-19の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。金曜日の金は大きく反発しました。日足タイムサイクル的には6/4-13の天井圏が終了して6/12-19の底値圏に向かい始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは3日続落しています。タイムサイクル的には6/11-20の天井圏が終了、6/20-7/1の底値圏に向かて続落するでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了、下降C波も4/25に終了、新たな上昇D波に入ったようです。

 

☆ 金曜日のユーチューブ動画は金、プラチナとポンド円でした。