米国生産者物価がー0.2%と予想0.1%に反して低下しました。米長期金利は続落、米株はまちまちでした。S&P、ナスダック最高値更新しました。ドル指数は急反発、ドル円も157円台前半まで再び上昇しています。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組では米ドルが最強通貨となり、それにスイスフラン、カナダドル、ポンド、ニュージ―ドルと続きました。一方、負け組ではユーロが断トツの最弱通貨となり、それに豪ドル、円と続きました。

昨日の米ドルは終日強含んでいました。ドルインデックスは104.684から105.207へ急反発しました。タイムサイクル的には6/6-20の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には6/10-18の天井圏が終了6/17-24の底値圏に向って反落し始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は高値圏で横ばいの動きでした。昨日の06:00に156.588の安値をつけ、17:00に157.312円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は72.4ピップスとまあまあな値幅でした。タイムサイクル的には6/5-13の天井圏に向かっていますが、本日にも終了して6/11-21の底値圏に向って反落し始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円はピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.329%から3.279%へ3日続落しました。日本の10年債金利は0.987%から0.969%へと3日続落しました。一方、米国の10年債金利も4.316%から4.250%へと3日続落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.61と順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.79へと強い順相関になっています。10年金利はタイムサイクル的には6/4-12の底値圏が終了、6/10-28の天井圏に向かうでしょう。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

新興国通貨ではトルコ中銀は5/23の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは高値で膠着状態が続いています。対円では最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が5/9に政策金利を11.00%と現状維持としました。サイクル的には6/13-21の底値圏に向かっています。エリオット的には長期の上昇波が終了、長期的ダウントレンドの最初の下げのA波が始まったところです。ランド円は5/30に南ア中銀が政策金利を6回連続で8.25%で据え置きました。現在8円台ミドルで取引されています。ブラジルレアルは5/8の金融政策決定会合で10.5%へと0.25%の利下げを決定しました。29円台ミドルで取引されています。

昨日のコモディティ市場では、WTI原油は反落しました。タイムサイクル的には5/27-6/11の底値圏が終了、6/6-19の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は反落しました。日足タイムサイクル的には6/4-13の天井圏が終了して6/12-19の底値圏に向かい始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは反落しています。タイムサイクル的には6/11-20の天井圏が終了、6/20-7/1の底値圏に向かて下落するでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了、下降C波も4/25に終了、新たな上昇D波に入ったようです。
 

☆ 昨日のユーチューブ動画はメキシコペソ円とポンド円でした。