米国消費者物価CPIは予想より低下、FOMCは今年三回から一回の利下げを示唆しました。米株は上昇しました。S&P、ナスダック最高値更新、米国長期金利は続落、ドル指数は急反落、ドル円も155円台後半までの下落する局面もありました。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組では豪ドルが最強通貨となり、それにニュージ―ドル、ユーロ、ポンドと続きました。一方、負け組では米ドルで最弱通貨となり、それに円、カナダドル、スイスフランと続きました。

昨日の米ドルはCPI直後に大きく売られ、FOMC直後に戻しました。ドルインデックスは105.256から104.691へ急反落しました。タイムサイクル的には6/6-20の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には6/3-13の底値圏が終了、6/10-18の天井圏に向かっています。ただ、程なく終了して6/17-24の底値圏に向って反落し始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円はCPI直後に大きく売られ、FOMC直後に戻しました。昨日の19:00に157.304の高値をつけ、23:00に155.722円の安値を付けました。ドル円の一日の値幅は158.2ピップスとかなり大きな値幅でした。タイムサイクル的には6/5-13の天井圏に向かっていますが、本日にも終了して6/11-21の底値圏に向って反落し始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円はピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.390%から3.325%へと続落しました。日本の10年債金利は1.016%から0.987%へと続落しました。一方、米国の10年債金利も4.406%から4.316%へと続落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.73と強い順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.79へと強い順相関に戻っています。10年金利はタイムサイクル的には6/4-12の底値圏が終了、6/10-28の天井圏に向かうでしょう。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画はWTI原油とポンド円でした。