米消費者物価、FOMCを控え、米国長期債の需要が旺盛で長期金利が大きく反落したことでS&Pとナスダックが史上最高値を更新しました。米ドル指数は3日続伸、ドル円は157円前後で横ばいでした。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではニュージードルが最強通貨となり、それにポンド、カナダドル、米ドルと続きました。一方、負け組ではユーロが2日連続で最弱通貨となり、それにスイスフラン、豪ドル、円と続きました。

昨日の米ドルは終日強含んでいました。ドルインデックスは105.103から105.260へ3日続伸しました。タイムサイクル的には5/30-6/11の底値圏が終了して6/6-20の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/28-6/6の天井圏が終了して6/3-13の底値圏に向って反落し始めています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は高値で横ばいの値動きでした。昨日の21:00に156.808の安値をつけ、本日01:00に157.404円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は59.6ピップスと比較的落ち着いた値幅でした。タイムサイクル的には6/5-13の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円はピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.441%から3.393%へと下落しました。日本の10年債金利は1.030%から1.016%へと反落しました。一方、米国の10年債金利も4.471%から4.406%へと大きく反落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.76と強い順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.76へと強い順相関に戻っています。10年金利はタイムサイクル的には6/4-12の底値圏が終了、6/10-28の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

昨日のコモディティ市場では、WTI原油はわずかですが続伸しました。タイムサイクル的には5/27-6/11の底値圏が終了、6/6-19の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は横ばいでした。日足タイムサイクル的には6/4-13の天井圏が終了して6/12-19の底値圏に向かい始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは続伸して直近の高値を更新しました。タイムサイクル的には6/11-20の天井圏に向かって続伸して行くでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了、下降C波も4/25に終了、新たな上昇D波に入ったようです。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画は天然ガスとポンド円でした。