ヨーロッパ委員会選挙で保守陣営が票を伸ばしたことでユーロが売られました。米株は上昇して史上最高値を更新、米長期金利も上昇、米ドル指数も上昇、ドル円は157円前後まで続伸しました。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組では豪ドルが最強通貨となり、それにニュージ―ドル、ポンドと続きました。一方、負け組ではユーロが最弱通貨となり、それに円、カナダドル、スイスフラン、米ドルと続きました。

昨日の米ドルは終日強含んでいましたが方向感ない値動きでした。ドルインデックスは104.934から105.139へと続伸しました。タイムサイクル的には5/30-6/11の底値圏が終了して6/6-20の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/28-6/6の天井圏が終了して6/3-13の底値圏に向って反落し始めています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は東京時間は上昇、その後横横でした。昨日の06:00に156.680の安値をつけ、12:00に157.195円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は51.5ピップスと比較的落ち着いた値幅でした。タイムサイクル的には6/5-13の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はほぼすべて上昇しました。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円はピークが近いです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.472%から3.437%へと反落しました。日本の10年債金利は0.963%から1.030%へと反発上昇しました。一方、米国の10年債金利も4.435%から4.469%へと続伸しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.82と強い順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.73へと強い順相関に戻っています。10年金利はタイムサイクル的には6/4-12の底値圏が終了、6/10-28の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。