非農業部門新規雇用者数は27.2万人と予想をはるかに超える増加となりました。但し失業率は4%へ上昇しています。米株は下落、米長期金利は大きく上昇、米ドル指数も大きく上昇、ドル円も大きく上昇しては一時157円台に載せました。

金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組では米ドルが断トツの最強通貨となり、それにポンド、カナダドル、円と続きました。一方、負け組ではニュージードルが最弱通貨となり、それに豪ドル、ユーロ、スイスフランと続きました。

金曜日の米ドルは雇用統計で大きく買われました。ドルインデックスは104.091から104.934へと大きく反発上昇しました。タイムサイクル的には5/30-6/11の底値圏が終了して6/6-20の天井圏に向かい始めました。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/28-6/6の天井圏が終了して6/3-13の底値圏に向って反落し始めています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

金曜日のドル円は弱含んでいましたが雇用統計で一転強烈に買われました。金曜日の16:00に155.122円の安値をつけ、23:00に157.076円の高値を付けました。ドル円の一日の値幅は195.4ピップスと極めて大きな値幅でした。タイムサイクル的には6/5-13の天井圏に向かい始めたようです。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は中期的には下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.331%から3.472%へと続伸しました。日本の10年債金利は0.958%から0.963%へと横ばいでした。一方、米国の10年債金利は4.289%から4.435%へと大きく反発上昇しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は0.82と強い順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.64へと順相関に戻っています。10年金利はタイムサイクル的には(サイクル入れ替えました)6/4-12の底値圏が終了、6/10-28の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

新興国通貨ではトルコ中銀は5/23の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは高値で膠着状態から反落気味です。対円では最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が5/9に政策金利を11.00%と現状維持としました。サイクル的には5/29-6/10の底値圏に向かっています。エリオット的には昨年8/30に上昇E波が終了、ランニングコレクションのF波が進行中です。ランド円は5/30に南ア中銀が政策金利を6回連続で8.25%で据え置きました。現在8円台前半で取引されています。ブラジルレアルは5/8の金融政策決定会合で10.5%へと0.25%の利下げを決定しました。29円台ミドルで取引されています。

金曜日のコモディティ市場では、WTI原油は横ばいでした。タイムサイクル的には(サイクル入れ替えました)5/27-6/11の底値圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。金曜日の金は米長期金利が急騰、米ドルも急騰したことで暴落しています。日足タイムサイクル的には6/4-13の天井圏が終了して6/12-19の底値圏に向かい始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは続伸して高値を更新しました。タイムサイクル的には6/3-12の底値圏が終了して6/11-20の天井圏に向かって向って続伸して行くでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了、下降C波も4/25に終了、新たな上昇D波に入ったようです。

 

☆ 金曜日のユーチューブ動画はビットコイン、イーサリアムとポンド円でした。