米国のISMサービス業PMIは予想をはるかに上回り、9か月間で最大の成長を遂げました。またADP雇用統計の数字は低調でした。米株は続伸、米長期金利は5日続落、米ドル指数はわずかですが2日連続の反発となり、ドル円は156円台まで反発上昇しました。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではニュージードルが最強通貨となり、それにポンド、豪ドル、米ドル、ユーロ、カナダドルと続きました。一方、負け組では円が断トツの最弱通貨となり、それにスイスフランが続きました。

昨日の米ドルは終日方向感なく推移しました。ドルインデックスは104.147から104.301へと2日連続で反発上昇しました。タイムサイクル的には5/30-6/11の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/28-6/6の天井圏が終了して6/3-13の底値圏に向って反落し始めています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は終日反発上昇しました。昨日の070:00に154.798円の安値をつけ、23:00に156.484円の安値を付けました。ドル円の一日の値幅は168.6ピップスと極めて大きな値幅でした。タイムサイクル的には5/29-6/6の底値圏がおそらく終了、6/5-13の天井圏に向買い始めたようです。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はすべて上昇しました。本日のドル指数は中長期的には続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は中期的には下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.322%から3.272%へと5日続落でした。日本の10年債金利は1.008%から1.009%へと横ばいでした。一方、米国の10年債金利は4.330%から4.282%へと5日続落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.73と順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.36へと軽い順相関に戻っています。10年金利はタイムサイクル的には(サイクル入れ替えました)6/4-12の底値圏に向って続落するはずです。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画はソフトバンクグループ、アリババとポンド円でした。