米国の求人数が29万6千件減と予想を超えて減少しました。2021年2月以来の最低水準となっています。米国株は小幅上昇、米10年金利は続落、米ドル指数は横ばいでしたが、ドル円は154円台ミドルまで急落しました。メキシコペソ円も続急落しました。

昨日のメジャー8通貨の内、勝ち組では円が最強通貨となり、それにスイスフラン、米ドルと続きました。一方、負け組では豪ドルが最弱通貨となり、それにカナダドル、ポンド、ニュージ―ドル、ユーロと続きました。

昨日の米ドルは終日方向感なく推移しました。ドルインデックスは104.045から104.145へと横ばいながら反発しました。タイムサイクル的には5/30-6/11の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/28-6/6の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は終日売られました。昨日の10:00に156.488円の高値をつけ、23:00に154.546円の安値を付けました。ドル円の一日の値幅は194.2ピップスと極めて大きな値幅でした。タイムサイクル的には5/29-6/6の底値圏に向っています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はすべて下落しました。本日のドル指数は中長期的には反発上昇するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は中期的には下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.322%から3.324%へと横ばいでした。日本の10年債金利は1.063%から1.008%へと大きく続落しました。一方、米国の10年債金利は4.392%から4.332%へと4日続落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.85と順相関になっています。またドル指数とドル円の相関値は0.21へと軽い順相関に戻っています。10年金利はタイムサイクル的には5/27-6/4の底値圏に向っています。本日にも終了して、6/4-12の天井圏に向って反発するはずです。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が依然として継続中です。

昨日のWTI原油は5日続落しました。タイムサイクル的には6/6-19の底値圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は反落しています。日足タイムサイクル的には5/30-6/6の底値圏に向っています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは反落しました。タイムサイクル的には5/27-6/4の天井圏が終了、6/3-12の底値圏に向って反落して行くでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいましたが、新たな上昇波に入ったようです。
 

☆ 昨日のユーチューブ動画はドル円とポンド円でした。