昨日の米債オークション不調に続き米国の長期金利が大きく続伸したことを嫌気して米株は売られました。ドル指数は大きく上昇、ドル円も157円台後半へとじり高です。

昨日のメジャー8通貨の内勝ち組では、米ドルが最強通貨となり、それにスイスフラン、円と続きました。一方、負け組では豪ドルが最弱通貨となり、それにユーロ、カナダドル、ポンド、ニュージ―ドルと続きました。

昨日の米ドルは終日、特にニューヨーク時間に強烈に買われました。ドルインデックスは104.613から105.132へと大きく上昇しました。タイムサイクル的には5/23-31の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/23-31の底値圏に向っています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は続伸しました。昨日の15:00に156.896円の安値を付け、本日02:00に157.709円の高値をつけました。ドル円の一日の値幅は81.4ピップスと比較的大きな値幅でした。タイムサイクル的には5/23-30の天井圏に向かって上昇しているところです。本日にもいったんのピークを付け5/29-6/6の底値圏に向って反落し始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は中期的には下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.519%から3.532%へと続伸しました。日本の10年債金利は1.035%から1.084%へと4日続伸しました。一方、米国の10年債金利は4.554%から4.616%へと大きく続伸しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.06と相関がなくなりました。またドル指数とドル円の相関値は‐0.28へと逆相関となりました。10年金利はタイムサイクル的には5/27-6/4の底値圏が終了、6/4-12の底値圏に向って反落中です。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が4/25に終了、下降c波が始まったようです。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画はと金、プラチナとポンド円でした。