5月の米国消費者信頼感指数が予想外に上昇、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言で米国10年債の利回りが4週間ぶりの高水準となりました。米株はダウが下落、ナスダックは高値更新とまちまちでした。ドル指数は反発、ドル円もニューヨーク以降買われ、ました157円台に再び載せてきています。

昨日のメジャー8通貨の内、スイスフランが最強通貨となり、それに米ドル、ユーロ、ポンドと続きました。一方、負け組では円が最弱通貨となり、それにカナダドル、ニュージ―ドル、豪ドルと続きました。

昨日の米ドルは東京、ロンドンと売られていましたがニューヨーク時間に戻しました。ドルインデックスは104.582から104.599へと反発しました。タイムサイクル的には5/23-31の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/23-31の底値圏に向って反落しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円はニューヨーク時間に買われました。昨日の22:00に156.580円の安値を付け、05:00に157.201円の高値をつけました。ドル円の一日の値幅は62.1ピップスとまあまあな値幅でした。タイムサイクル的には5/23-30の天井圏に向かって上昇しているところです。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は反発上昇するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は中期的には下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.443%から3.519%へと大きく上昇しました。日本の10年債金利は1.024%から1.035%へと3日続伸しました。一方、米国の10年債金利は4.467%から4.454%へと大きく上昇しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は‐0.07と相関がなくなりました。またドル指数とドル円の相関値は‐0.34へと逆相関となりました。10年金利はタイムサイクル的には5/27-6/4の底値圏が終了、6/4-12の底値圏に向って反発し始めました。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が4/25に終了、下降c波が始まったようです。

昨日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスは横ばいでした。WTI原油は大きく上昇しました。タイムサイクル的には5/22-6/3の底値圏が終了、5/27-6/11の天井圏に向かい始めました。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は5日ぶりに反発しています。日足タイムサイクル的には5/21-27の底値圏が終了、5/24-31の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは反発しました。タイムサイクル的には5/27-6/4の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいましたが、新たな上昇波に入ったようです。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画はWTI原油とポンド円でした。