5月の米国総合PMIは54.4と予想51.1を大きく上回り13か月ぶりの高水準となりました。米国の長期金利は続伸、米株は急反落しました。一方、ドル円は157円を超えて続伸しています。

昨日のメジャー8通貨の内、ニュージ―ドルが最強通貨となり、それにスイスフラン、米ドル、ユーロと続きました。一方、負け組ではカナダドルが最弱通貨となり、それに豪ドル、円、ポンドと続きました。

昨日の米ドルは東京、ロンドンは売られていましたが、ニューヨーク時間に戻しました。ドルインデックスは104.910から105.039へと6連騰です。タイムサイクル的には5/15-22の底値圏が終了、5/23-31の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/16-24の天井圏は終了、5/23-31の底値圏に向って反落しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は東京、ロンドンは売られていましたが、ニューヨーク時間に買われました。昨日の21:00に156.529円の安値を付け、23:00に157.198円の高値をつけました。ドル円の一日の値幅は66.9ピップスとまあまあな値幅でした。タイムサイクル的には5/15-23の底値圏が終了、5/23-30の天井圏に向かって上昇しているところです。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は中期的には下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.482%から3.486%へとわずかですが続伸しました。日本の10年債金利は1.002%から0.995%へと反落しました。一方、米国の10年債金利は4.426%から4.477%へと続伸しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.06と相関がなくなりました。またドル指数とドル円の相関値は0.38と順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には5/15-23の天井圏に向って反発していますが、本日にも終了して5/27-6/4の底値圏に向って反落し始めるでしょう。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が4/25に終了、下降c波が始まったようです。

新興国通貨ではトルコ中銀は4/25の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは高値で膠着状態から反落気味です。対円では最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が5/9に11.00%と現状維持としました。サイクル的には5/23-6/3の天井圏に向かっています。エリオット的には昨年8/30に上昇E波が終了、ランニングコレクションのF波が進行中です。ランド円は3/27に南ア中銀が政策金利を5回連続で8.25%で据え置きました。現在8円台ミドルで取引されています。ブラジルレアルは5/8の金融政策決定会合で10.5%へと0.25%の利下げを決定しました。30円台ミドルで取引されています。

昨日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスは続落しました。WTI原油は4日続落しました。タイムサイクル的には5/27-6/11の底値圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は大きく続落しています。日足タイムサイクル的には5/21-27の底値圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは反落しました。タイムサイクル的には5/27-6/4の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいましたが、新たな上昇波に入ったようです。

 

☆ 昨日のユーチューブ動画はエヌビディアとポンド円でした。