5/1のFOMC議事要旨ではインフレ解消プロセスには予想以上に時間がかかることが懸念されていたため米株は下落しました。米長期金利は反発、米ドルも続伸、ドル円もじり高傾向が続いています。

昨日のメジャー8通貨の内、ポンドが2日連続で最強通貨となり、それに米ドル、ニュージ―ドルと続きました。一方、負け組では豪ドルが最弱通貨となり、それにスイスフラン、円、ユーロ、カナダドルと続きました。

昨日の米ドルは東京時間は売られていましたがその後ずっと買われました。ドルインデックスは104.622から104.938へと5連騰です。タイムサイクル的には5/15-22の底値圏がおそらく終了済みで5/23-31の天井圏に向かい始めたようです。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/16-24の天井圏に向かっていますが、終了したかもしれません。その場合は5/23-31の底値圏に向って反落していることになります。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は終日じり高でした。昨日の06:00に156.128円の安値を付け、本日05:00に156.764円の高値をつけました。ドル円の一日の値幅は63.6ピップスとまあまあな値幅でした。タイムサイクル的には5/15-23の底値圏がほぼ終了、5/23-30の天井圏に向かって上昇しているところです。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.439%から3.428%へとわずかですが続落しました。日本の10年債金利は0.976%から1.002%へと上昇しました。一方、米国の10年債金利は4.414%から4.430%へと反発しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.25と下落していますが依然として順相関関係となっています。またドル指数とドル円の相関値は0.38と順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には5/15-23の天井圏に向って反発していますが、本日にも終了して5/27-6/4の底値圏に向って反落し始めるでしょう。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が4/25に終了、下降c波が始まったようです。