カナダのインフレ率が2.7%と21年3月以来の低さとなりました。米株は注目のnvidea決算を控え上昇しました。米長期金利は反落、ドル指数は4日連続でじり高、ドル円は反落気味です。

昨日のメジャー8通貨の内、ポンドが最強通貨となり、それに米ドル、ユーロ、円、豪ドルと続きました。一方、負け組ではニュージ―ドルが2日連続で最弱通貨となり、それにカナダ、スイスフランと続きました。

昨日の米ドルは終日アップダウンを繰り返し、やや強含んで終了しました。ドルインデックスは104.624から104.644へと4日連続でじり高です。タイムサイクル的には5/15-22の底値圏がおそらく終了済みで5/23-31の天井圏に向かい始めたようです。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/16-24の天井圏に向かっていますが、終了したかもしれません。その場合は5/23-31の底値圏に向って反落していることになります。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は東京時間に高値を付けその後じり安でした。昨日の13:00に156.550円の高値を付け、23:00に155.844円の安値をつけました。ドル円の一日の値幅は70.6ピップスとまあまあな値幅でした。タイムサイクル的には5/15-23の底値圏がほぼ終了、5/23-30の天井圏に向かって上昇しているところです。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はすべて下落しました。本日のドル指数は上昇するでしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.473%から3.437%へとわずかですが反落しました。日本の10年債金利は0.976%から0.975%へと横ばいでした。一方、米国の10年債金利は4.449%から4.414%へと反落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.25と下落していますが依然として順相関関係となっています。またドル指数とドル円の相関値は0.38と順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には5/8-17の底値圏が終了、5/15-23の天井圏に向って反発しています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が4/25に終了、下降c波が始まったようです。

昨日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスは続伸しました。WTI原油は反落しました。タイムサイクル的には5/3-17の底値圏が終了して5/22-6/3の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は反落しています。日足タイムサイクル的には5/21-27の底値圏に向かい始めています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは反落しました。タイムサイクル的には5/10-20の天井圏が終了、5/17-27の底値圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいましたが、新たな上昇波に入ったようです。

 

☆昨日のユーチューブ動画はユーロドルとポンド円でした。