米国ダウは4万ドル超えの史上最高値で引けましたが米株はまちまちでした。米長期金利は続伸、ドル指数は横ばい、ドル円は155円台で小動きでした。

金曜日のメジャー8通貨の内、豪ドルが最強通貨となり、それにニュージ―ドル、ポンド、ユーロと続きました。一方、負け組ではスイスフランが2日連続の最弱通貨となり、それに円、カナダドル、米ドルと続きました。

金曜日の米ドルはロンドンでは買われましたが、ニューヨーク時間には売られました。ドルインデックスは104.491から104.497へとほぼ横ばいでした。タイムサイクル的には5/15-22の底値圏に向って下落していますが、終了したとすると次の5/23-31の天井圏に向かい始めたことになります。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には5/16-24の天井圏に向かっていますが、終了したかもしれません。その場合は5/23-31の底値圏に向って反落することになります。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

金曜日のドル円は横ばいから若干の反落となりました。金曜日の11:00に155.930円の高値を付け、土曜日00:00に155.250円の安値をつけました。ドル円の一日の値幅は68.0ピップスと比較的小さな値幅でした。タイムサイクル的には5/7-16の天井圏が終了、5/15-23の底値圏に向って反落し始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はすべて上昇しました。本日のドル指数は下落するでしょう。なので、ドルスト通貨は買い場探しでしょう。またドル円は下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.451%から3.470%へと続伸しました。日本の10年債金利は0.924%から0.952%へと反発しました。一方、米国の10年債金利は4.375%から4.422%へと続伸しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は0.29と下落していますが依然として順相関関係となっています。またドル指数とドル円の相関値は0.38と順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には5/8-17の底値圏が終了、5/15-23の天井圏に向って反発しています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波が4/25に終了、下降c波が始まったようです。

新興国通貨ではトルコ中銀は4/25の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは高値で膠着状態から反落気味です。対円では最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が5/9に11.00%と現状維持としました。サイクル的には5/3-16の天井圏に向かっています。本日にも5/10-24の底値圏に向って反落し始めるでしょう。エリオット的には昨年8/30に上昇E波が終了、ランニングコレクションのF波が進行中です。ランド円は3/27に南ア中銀が政策金利を5回連続で8.25%で据え置きました。現在高値更新して8円台ミドルで取引されています。ブラジルレアルは5/8の金融政策決定会合で10.5%へと0.25%の利下げを決定しました。30円台ミドルで取引されています。

金曜日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスは横ばいでした。WTI原油は3日続伸しました。タイムサイクル的には5/3-17の底値圏が終了して5/22-6/3の天井圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。金曜日の金は大きく反発上昇しています。日足タイムサイクル的には5/13-17の天井圏が本日にも終了して5/21-27の底値圏に向かい始めるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスはサイクル的には5/10-20の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいましたが、新たな上昇波に入ったようです。