米国の雇用コスト指数は1.2%プラスと1年ぶりの高さとなりました。米株は大きく反落、米長期金利は反発、ドル指数は反発、ドル円は157円台まで上昇しています。

昨日のメジャー8通貨の内、米ドルが断トツの最強通貨となり、それにユーロ、ポンド、カナダドルと続きました。一方、負け組ではニュージードルが最弱通貨となり、それに豪ドル、スイスフラン、円と続きました。

昨日の米ドルは終日強い値動きでした。ドルインデックスは105.634から106.295へと反発しました。タイムサイクル的には4/22-5/1の天井圏がおそらく終了、4/25-5/2の底値圏、あるいは5/6-9の底値圏に向かって下がり始まるでしょう。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には4/19-30の天井圏が終了して4/25-5/2の底値圏に向って反落しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

昨日のドル円は緩やかに終日上昇しました。昨日07:00に156.062円の安値を付け、本日05:00に157.848円の高値をつけました。ドル円の一日の値幅は178.6ピップスと大きな値幅でした。タイムサイクル的には4/23-5/1の天井圏が終了して4/30-5/9の底値圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は続伸するかもしれません。なので、ドルスト通貨は短期売り場、中期買い場探しでしょう。またドル円は下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.688%から3.815%へと大きく反発上昇しました。日本の10年債金利先物は0.928%から0.869%へと反落しました。一方、米国の10年債金利は4.616%から4.684%へと反発しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.86と非常に強い順相関関係となっています。またドル指数とドル円の相関値は0.79と強い順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には4/22-30の底値圏が早くも終了して4/29-5/6の天井圏に向っています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波にいると思われます。

昨日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスは大きく3日続落しました。WTI原油も続落しました。タイムサイクル的には4/24-5/7の天井圏が終了して5/3-17の底値圏に向かい始めました。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。昨日の金は反落しています。日足タイムサイクル的には4/23-5/1の天井圏が終了して4/25-5/2の底値圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは4/26にロールオーバーで急反騰しました。サイクル的には4/23-30の底値圏が終了して4/26-5/8の天井圏に向かい始めています。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいます。

 

☆昨日のユーチューブ動画は米国10年金利とポンド円でした。