サウジアラビアの価格カットで原油価格が下げました。米国株は上昇、米国長期金利は反落、米ドル指数も反落、ドル円は一時143円台後半まで売られました。

昨日のメジャー8通貨の内、円が最強通貨となり、それにスイスフラ、ポンドと続きました。一方、負け組ではニュージ―ドルが最弱通貨となり、それに米ドル、豪ドル、カナダドル、ユーロと続きました。

昨日の米ドルは終日アップダウンしていました。ドルインデックスは102.435から102.265へと反落しました。タイムサイクル的には1/9-12の底値圏に向かい始めたようです。エリオット波動的には、上昇D波の最初の上昇a波が11/1に終了、下降b波が展開中です。一方、ユーロドルはサイクル的には1/8-16の天井圏に向かっています。エリオット波動的にはE波のなかの最初の下降a波が11/1に終了、上昇b波が展開中です。

昨日のドル円は終日弱含んでいました。昨日の08:00に144.915円の高値を付け、本日01:00に143.660円の安値をつけました。ドル円の一日の値幅は125.5ピップスと比較的大きな値幅でした。タイムサイクル的には1/3-16の天井圏に向かって反発上昇しています。エリオット波動的には4波のなかのa波が2/2に終了、上昇b波は11/13に終了して下降C波がスタートしたところです。クロス円はすべて下落しました。本日のドル指数は反落すると思われます。なのでドルスト通貨は買い場探しでしょう。またドル円も買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。昨日の日米10年金利差は3.445%から3.429%へと反落しました。日本の10年債金利先物は0.605%から0.603%へと横ばいでした。一方、米国の10年債金利は4.05%から4.039%へと反落しました。昨日の10年金利とドル円の相関係数は0.87と極めて強い順相関です。またドル指数とドル円の相関値も0.75と強い順相関になっています。10年金利はタイムサイクル的には1/8-14の天井圏に向かって上昇し始めました。エリオット的には下降4波のなかの上昇b波が始まったところです。