日経225とドル円が一緒に動いている。
とはいってもたまにドル円の下げのほうがきつい時があったり、日経225はあまり下がっていないのに、ドル円が一人で下がっている時もある。
ど~してだろう?
と考えてみた。
ドル円と日経225が一緒に動いている時は外国勢つまりヘッジファンドか、HFT(高速トレ-ド)のような気がする。
日経225の参加者は、すでに知られた事実だが、出来高の70%を握っているのは日本の個人や日本の機関投資家ではなく、ヘッジファンドや産油国政府ファンドという外国勢のようだ。
日経225は外国勢が7割なので、外国勢の意思によって動きが決まると言いきってもいいだろう。
ヘッジファンドは絶対的な利益を求めに来ている投機家だから、日経225をショートして儲かってもドル円が上がってしまえば(=円安になれば)、日経225の利益が為替で吹っ飛んでしまうので、日経225を売ったと同時にドル円も売るというオペレーションを間違いなくしているようだ。
だから日経225とドル円はほぼいつもウリ2つ。
しかし、ちょっと違う時もある。
たまーにGPIFなどが日経225を買う時は、ドル円は連動して上がらないから、
「あ、外国のヘッジファンドが買ってるんじゃないな」ということがほぼ確実に分かる。
日本勢の買いだ!
3年前にアベノミクスがスタートして日経225が上がったのは、アベノミクスの量的緩和政策に乗っかって外国勢が買ったので上昇した。
その時にながい間塩漬けで困っていた日本の個人投資家たちは喜んで売っていった。
その外国勢は今年に入って、ほぼずっと売り越しだから、日経225を下げたいという意思があるのだろう。
アベノミクスは失敗、日銀のマイナス金利政策はうまくいかないだろうと外国勢は考えているに違いない。
ところで、3月に入ってドル円の下げは日経よりも大きくなっている。
今は年度末なので、輸出業者が円買いに入っているという要因もあるかもしれない。
つまり、「どうせ円安になるだろう」と為替ヘッジを充分してこなかった輸出企業が、ここへきてドル安円高で痛手を被っていることが予想できるが、結局期末の円の実需の買いが行われている可能性がある。
海外で収益を上げている企業の決算がらみの円買いもあるだろう。
株サイドで考えられるのが、GPIFの2015年度末の評価損がこのままでは10兆円のロスと大きいこと。
なんとかしないと...
ということで、株を下げたくない官民も。
ということから、外国勢は株売り、ドル円売り。それに対し日本勢&政府、日銀は株買い。
ということで、大きな株価の崩れは今期はなさそうだが...
来月以降はどうかな~??