物流における「シェアリング・エコノミー」の構築 | 社長歴36年 元ベンチャー企業社長の言葉

社長歴36年 元ベンチャー企業社長の言葉

経営歴36年。波乱万丈、成功と裏切り、でも人生は素晴らしい

今、世界規模で「シェアリング・エコノミー」と呼ばれる新しい経済活動が、急速に広がっています。

「UBER」   自家用車の相乗りサービス 
「Airbnb」   自宅の時間貸しサービス  

この二つが今最も代表的なサービスですが、他にも新しいビジネスモデルが世界中で生まれています。
日本でも、フリマアプリの「メルカリ」を筆頭にベンチャー企業から新しいサービスが作られています。

当社のビジネスは、国の規制に守られたビジネスですが、これが世界と同じ自由な経済モデルに変革した時、いったいどうなるのだろうかと思う事もあります。
運送業は届出制で守られたビジネスです。
タクシーもそうですね。白タクは禁止されてます。

もしも、白ナンバーで自由にモノが運べる事になったらどうなるでしょうか?

一見、料金が安くなるのではないか?と思われる方もいらっしゃると思います。
物流のプロの目線で考えると、こうです。
例えば、輸送中お客様の荷物を破損してしまうとします。しかし、白ナンバーではモノを運ぶ時の損害をカバーしてくれる貨物保険は下りません。結果として、モノを運ぶ責任が取れなくなり、安心・安全の崩壊につながります。
そして、ただでさえ物流業界は今人手不足で運び手がいない状態です。更に、値下げ等により運賃が崩壊したらドライバーに支払う給与は・・・?間違いなく物を運ぶ人はいなくなるでしょう。

日本のように雇用側を守る制度の国では、出来高的発想の仕事で成り立つシェアリングサービスは、どうしても無理なモデルであると思います。特に物流インフラを担うような業種では無理だとは思います。しかし、将来を考えるとシェアリングサービスへの参入は視野に入れなければなりません。

そんな思いもあり、今後は当社の物流を他社と共同で配送する「シェアリング・エコノミー」の構築を検討しています。敵とか見方とか関係なく、分野毎にシナジー効果が高いパートナーと皆で手を組みながら新しい物流網を構築することで、より良い物流網・物流サービスが生まれると考えています。

そのために、物流・人材の原点に再度戻り、準備を始めています。新年早々、休まず物流部門および人材部門をプッシュしていきます。パートナーの構築も急務です。
この物流網が構築できれば、当社グループの流通サービス部門でもよりお客様のご期待に応えられるとみています。


今年も残り一週間となりました。

悔いのない2015年を終わりたいものです。