イギリスに暮らしていると、時に日本人というのは我が子に関わりすぎる傾向にある人の場合におけるその度合いが、イギリス人よりも強いのが仇になることがあるのか…と考えさせられる事がある。
一方で、生まれた時から我が子とは添い寝せず、完全な別室状態において夫婦の時間と空間を崩さない親子関係は、絶妙な愛情のバランス表現でなければ難しいとも感じる事がある。

私が衝撃を受けたのは、娘が小学生の時にクラスメイトでも特に厄介な性格から人とよく仲違いする数人の女子生徒が、たまたまかも知れないが、夕飯は自室でテレビなど見ながら一人で食べているのが日常と知った時だった。
たまたま娘がスカイプをしていて、画面の向こうに一人画面に向かい食べる女子生徒がいた。
私は娘に「夕飯の邪魔しちゃいけないわ。切りなさい」というと、その女の子が私に「いいの、いいの。お母さんはリビングでお父さんと食べていて、私はいつも別室なの」と笑った。
ビックリした。

別の生徒も同様、自分と弟は2階の自室でそれぞれに食べ、お母さんは下で実母を呼んで夕飯を食べるのが日常だと知り、あれ…皆で食べるって当たり前じゃないのか?と衝撃だった。

家庭環境というのは、実に様々である。
親の性格、価値観の違いだけでなく、食事の仕方も違う環境下で育つ者同士が共存できる合致点を探すだけでも、なかなかの難しさであるように思う。
そう考えると、結婚という制度の中に違いが出て当たり前であるが、それが30年経って無理になることもある不思議が、私には結局、結婚せんでもエエんちゃうかな?と着地する。

今日は夫の甥っ子が来ていた。
昼と夜、しっかり食べさせ帰らせた。
いつもながら、我が家の普通の食事に感謝してくれる痩せすぎた甥っ子二人。
週末から下の甥っ子はカナダに留学するので、暖かい靴下を10足スキーショップで買って持たせた。
両親は旅行中。
我が子が1年以上帰らないのに見送りもなければ、ウォータープルーフの防寒着さえ買ってやっていない。
留学だって、全て学生ローンで行く。
新車のワーゲンを買ったから金がないと言う義兄は旅行に行く金はある。
笑わせる話である。
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