先日、ダンス教室にいた女の子が殺傷された事件がイギリスであった。
あれ以来、今までならスイミングスクールや習い事に我が子を連れてきた保護者が見学せずに車で去り、終わる時間になったら迎えに来ていたのが、あんな事件があった後だからか、急に見学席の保護者が増えた。
もしナイフを持った狂い者が入ってきたら、我が子は自分で守らねばという意識を改めたのだと感じる。

我が子が通う空手も、先月からまた2人になった。
たまに気が向いたら来る男の子がいるが、やる気もないし上達させるつもりがない事は先生を見ていたら分かる。
練習の終わり、先生は必ず子供に「今日も来てくれてありがとう」と言う。
その言葉で先生の気持ちが分かる。
休まず行く。
年月を重ねて得ていく習い事がある。
たまに連れてくる親は我が子に学校の制服のままやらせる。
小さなサラリーマンのような出で立ちで空手である。
なぜ連れてくる?なぜ連れてきたいと思っているかと聞きたい。

先日、久々に空手の大人クラスに中国人の先生が顔を見せた。
以前は毎週来ていたが、全く来なくなったのは、自営業の中華の出前屋さんが忙しいからだという。
今イギリスの一部で起きている移民と難民に対する暴動で、カーライルでは何も起きてはいないが、その方が雇っている出前配達で移民だと分かる肌の色が濃い方等が、自分達が配達に行って襲われないかと不安になっていると言っていた。
あんな映像を連日見たら、当たり前である。

昨日は仕事帰りの夕方、行きつけの八百屋に行った。
オーナーはイギリス白人であるが、スタッフはブルガリア人が多い。
昨日も最高の野菜と果物が買えた。
ブロッコリーは売り切れで、私がレジでブロッコリー買いに来たのに無いわ…と話すと、顔馴染みのお兄ちゃんが、「な?移民は出ていけ言うけど、移民おらんようになったら、誰が農家で働くねん?ブロッコリー農家なんか100%移民で成り立ってて自分らの口に入るのに、笑わせるわ」と言った。

増える難民、その人達をどうするのか…
これはまた別問題である。
移民が仕事を奪うと言ったイギリス白人がいた。
ならば移民がやっている仕事を奪い返したいくらい働くつもりはあんのか?である。
職安に仕事は山ほどあり、しかし応募はしない。
言葉に壁がある移民ができる仕事は限られる。
私も壁の高さは越えられないから出来ない、諦めている仕事はある。
けれど出来る仕事をし、納税し国民健康保険も払っている。

この少女らが殺傷された事件と何ら関係がないことで暴動を起こす一部の人達を、イギリスの恥だと言っていたおばあちゃんが印象的である。
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