私が初めてイギリスに来て暮らしたのは、マンチェスター空港からさほど遠くない場所で、マンチェスターユナイテッドの選手が多く暮らす高級住宅地に近い場所だった。
夫の両親が住んでおり、そこに同居させてもらった。
とにかく何もかも高い。
スーパーも飲食店も不味いくせ高かった。

そうしてカーライルに移り住み、その物価の違いに笑みがこぼれた。
良かった…イギリスにも庶民的スーパーと飲食店があるのかと、田舎だったが嬉しかった。
私がカーライルに来て出来た友人の一人が、乳牛牧場家庭の人で、乳業や農家の現状を話してくれたり、だから大手スーパーではなく、野菜や肉、乳製品や卵は個人店で買ってあげて欲しい、それが個人経営農家を助けることになるからと教えられた。

我が子が幼稚園に入り、やはりローカルの農家や畜産を助けるための取り組みがたまにあり、地元民や保護者はちゃんと協力していて、大切なことだなあと思った。
義母も幼稚園や小学校のそういう取り組みには必ず参加してくれたし、私は生きてきて地元密着型農家や畜産から買い物をする考えさえなかったために、多少値段はスーパーより高くても、間違いのない品質であることに違いなく、友人のおかげで未だそれは続けている。

来週は息子の小学校卒業式である。
で、日本でいうところの茶話会がある。
漢字で表すとダサい…
ピザをピザ屋から配達して貰うのであるが、カーライルに唯一ある市場とも言えない市場の中にイタリア人のやっているピザ屋があり、ここから配達してもらう。
ドミノピザもあるが、ローカルを助けないと‼️運動により、毎年そこから買う。
カーライルでは抜きん出てピザが旨いし、アランチーニ(ライスボール)はカプリチョーザより旨い。

地元の個人経営を助ける。
小さな頃から教えられ、自然とそれが刷り込まれていく。
何とも有り難き教育現場である。
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