娘から、同級生もリストカットをやっている子はまあまあいると聞き、また幼稚園からの同級生は親に内緒で太ももを何度か切っていると聞き、夫に話した。
夫は数年前、小学生のリストカット増加に関する勉強会に参加しており、リストカットは決して珍しくない数であると知っていた。
だから、私には常に娘に対して怒る時は、決して追い込むなと言う。
ドライに怒り、後は普通にというのが夫と私で決めている叱り方である。
家庭は外での気遣いや色んな事があって帰宅した子供にとって、絆創膏や包帯の場でなければならない。
それが夫の方針である。

小学生のネット依存により、リストカットまでもが普及してしまった。
これが低年齢化した要員でもある。

金曜日、私の誕生日だった。
が、いつも通りである。
朝5時起床、弁当作りから始まり、仕事にも行く。
夕方娘が帰宅し、娘が2階にかけ上がった。
弁当箱を手に持ち、私に「何でか知らんけど、今日弁当を朝自分の部屋に持っていってカバンに入れたつもりが、机に置き忘れて学校に行ってしまったから、弁当忘れた」と言って降りてきた。
私は「ほな、全部捨てとき。食中毒起こされたら困るから、食べたらアカンよ」と言った。

娘は泣いた。
捨てるのが申し訳なく、しかしわざとじゃないと泣いた。
罪悪感で溢れた顔だった。
私は「そんな、高級食材使ったサンドイッチやあるまいし、この失敗で来週から弁当忘れへんようになるやん。もう終わったことやから、はよ空手の用意しーや」と言った。
弁当を忘れた経験は私にもあるが、泣くほどはなかった。
それだけお母さんのお弁当に対し、感謝を感じてくれているのかも知れないと思うと、可哀想になってしまった。

娘の幼稚園からの同級生は太ももを何度か切っていると言ったが、毎年アフリカやポルトガル、モナコなどに旅行に行く。
その時、水着姿の娘の太ももには気付かないものだろうか…
同級生は肥満体型であることで、入学当時から今も体型についての誹謗中傷を受けている。
しかし「お母さんは何もしてくれない」と娘に不満を漏らしていたから、多分それが原因だと娘は言った。
親が知らない傷を太ももに付け、私はあなたの知らないところで自傷行為をやっているのだという秘密が、お母さんへの不満解消であり復讐にも似た欲求不満解消になっているのかと思うと、とても複雑であり、母親はこの不満には気付くのは難しだろうと思う。
自分のあり方を一転しなければならないから、よほどの覚悟で子育てに向き合わねばならない。

今13歳の娘と、この話題を話せて良かったと思う。
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