雨ばかりのカーライル。
しかも朝晩は10度以下で出勤時はまだ薄いダウン必須の中、昨日は昼間だけ奇跡的18度を越えたが、夕方からまた冷えた。
であるから、なかなか洗濯物は干せない日々が続いている。

以前にも書いたことがあるが、今私が住んでいる家は亡き義母の家だった。
それを買って今は住んでいる。
義母は隣の家の奥さんとよく話していたようで、色々知っていた。
奥さんは高校教師で、家事は一切せず、夕飯と洗濯物は近所の実家の実母に一任、しかしガーデニングだけは完ぺきである。
夕方、実家に夕飯を食べに行った帰りに綺麗に仕上がった家族五人分の洗濯物を持ち帰る。
それをリビングに放置するから、どんどんと床やソファに積み重なっていく。
その重なった洗濯物から取って着ていく為に、せっかく畳まれた洗濯物は崩れ、しかしそのままというのが隣のリビングである。

「片付いてないでしょう…恥ずかしいわ…」と義母が預かった荷物を届けに行った時に言っていたらしいが、だからと言って片付ける事はない。
であるから、子供が3人いても洗濯物を干しているのは見たことがなく、バスタオルやシーツまでも実母にやってもらうのか…と思っていた。
綺麗な花を咲かせた庭に洗濯物を干したくないのかも知れないが…

そんな中、先週末から隣の家に洗濯物が干してある。
雨でも干しっぱなしで、2-3日干したままである。
洗濯物を数日放置も私には絶対に真似できない心の広さである。
珍しい…実母が入院でもしたのか…
と思っていたら、やはりそうだった。
お母さんが4か月ほど入院することになり、夕飯は近所の実兄夫婦が作ってくれるからそこへ行くらしいが、さて洗濯物が困った。

洗濯機はある。
滅多に使わんが勿論ある。
奥さんは「気がついたんだけど、皆隣近所は誰も夜から洗濯物を干さないのよね」と言った。
私は「まだ今の時期は干しても朝晩は冷え込むし、朝露が酷いから洗濯物が濡れてしまうでしょう?だから天気予報を確認して朝に干すんじゃないですかね…」と言った。

それと私もイギリスに住んでから経験したことは、夜中のうちにクモの巣が張る。
洗濯バサミを干し竿につけたままにしておくと、洗濯バサミにまで巣を張る。
だから衣類を干したままにすると、衣類にクモが入っていたりして気持ち悪い。
義母から私が言われたのは、洗濯バサミをちゃんと収納しなさいということ。
クモの巣が張るし、だらしないからだと。

あえてイギリスの田舎カーライルに生まれ育った奥さんにクモの巣の事を言うまでもなく知っているとは思ったから言わなかったが、多分知らんと思う。

私がいまだ衝撃なのは、たまに出会うイギリス人の中に、恐ろしいまでに生活に必要な最低限の知識を知らない人がいるということである。
隣の奥さんなど、実母が何も教えずさせずに育てたからこうなった。今は実母と実兄がいるから大丈夫であるが、実兄がいなくなったら、この奥さんは食べ物を調理する方法を知っているのだろうか…
それとも缶詰めスープ、缶詰め大豆のトマトソース煮込み、トーストで食いつなぐのだろうか…

昨日も職場のゴミ箱から異臭を放っていた。
前日に誰かが食べたマクドナルド、スープ、サンドイッチの残飯全てをゴミ箱に入れて捨てずに帰宅するからこうなる。

イギリスの小学校レベルでゴミの捨て方、トイレの使い方をまじで教えて欲しい。
それと洗濯物は夜に干すとカーライルの場合、乾かないですよ、クモの巣も張りますよと教えるべきである。

とはいえ夫の以前の職場では、女教師による使用済み食器の半年放棄はザラであったし、脱ぎ捨てた形のままのパンスト放置もあったし、それを清掃スタッフが捨てなかったら「掃除婦の仕事でしょう?」と言ったり、教師にお願いしたらアカン案件かも知れないが…
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