私が紅茶好きになったキッカケは、友人が当時北新地にあった「ロンドンティールーム」に連れていってくれ、そこのアイスアールグレイを飲んだからであった。
ほんの少しだけシロップを入れ、苦味と風味が絶妙なアイスアールグレイは、18歳の私には衝撃だった。

その後、北新地店はなくなり、堂島にあるロンドンティールームに行くようになった。
牛乳が嫌いなので、いまだかつてミルクティは飲まない私であるが、イギリスの田舎カーライルに住んでいるからか、アイスティなど出す店なんかあれへん。

ティをアイスで?飲むの?ティを?
と言われるほど、アイスティが全く浸透していない。
あれは日本独自のアイデアなのか…

夏場、私はアイスティを作って魔法瓶に入れて職場で飲む。
100%ビックリされる。
しかし、市販のアイスレモンティは売っていて、なのにアイスアールグレイは「アールグレイをアイスで?」と言われる。

先日、同僚から「ビルダーティって知ってる?」と聞かれた。
ビルダーティとは、めちゃくちゃ濃く入れた紅茶にミルクを入れたもので、ガテン系仕事の人が朝に飲むことから、その名が付いたらしい。
亡き義父はヨークシャー地方出身の人で、義父によればビルダーティはヨークシャーティで作るのが一般的だと言っていたことを思い出した。

義父はミルクティしか飲まない人だったが、義母はコーヒーしか飲まない人だった。
イギリス人は全員紅茶好きだと聞いてイギリスに嫁いだら、紅茶を飲まない人が結構いて、住まねばわからんもんやなと思ったものである。

義兄が再婚した女性も自分はかなり紅茶や茶葉には詳しいと言っていて、確かにジャスミンティやローズティ、玉露など色んな茶葉を棚に持ってはいたが、それら全てにミルクを入れて飲むから、私にしてみればジャスミンティにミルク入れんのかい…と思っていて、本来の味は分かるんかい…と思っており、うちに来ても私は大好物のほうじ茶だけは出していない。
あれにまさかのミルクを入れられたら、ちゃぶ台引っくり返す騒ぎでは収まらん。
ほうじ茶の旨さなど分かるまい…
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