火曜日の夕方、いつものように子供が帰宅し、お茶タイムをしていたら娘から「カーライルのいじめの事件聞いた?」と聞かれた。
「知らん」と答えた私に、娘が教えてくれた。

それはネットでもカーライルニュースでも話題になったらしいが、カーライルのとあるハイスクール(カーライルは小さな町なので、ハイスクールがいくつかあるも、全て近距離にある)の14歳の生徒4人が、アフリカ系黒人の男子児童をいじめたニュースである。
その日も4人は男子児童をいじめ、靴を舐めろと言った。
拒んだ男子児童を殴るなどして暴行を加えたのであるが、その一部始終を男子児童は胸に隠した携帯で録音、すぐに警察に行き、金曜日に主犯の児童は逮捕、後の3人も日曜日に逮捕された。
主犯格の少年は学校を退学させられ、足首には勝手に外すことが出来ない発信機を装着され、今は自宅から出られない状態で待機している。
警察が許可した時間と距離のみ外出が許可され、今後はハイスクールへ近づくことは出来ない。
被害者の児童は転校した。

酷い、卑劣、娘から聞いた時、なんて胸くそ悪い事件かと思った。
14歳の犯罪なのか…と警察は発表していたが、14歳で美人局を実行できた日本のニュースを見ると、14歳は犯罪者になれる年齢なのだと分かる。

カーライルは小さな町で、必ず知り合いの知り合いに行き着く。
今回も主犯格の少年の実名とハイスクール名はすでに娘達までもが知っている。
私はカーライルで育ったわけではないが、近いうち必ずどこの誰の息子なのか嫌でも耳に入ってくると思う。

カーライルのあるカンブリア洲警察は、カーライルやカンブリアに人種差別はあってはいけないと発表していた。
人口の98%が白人という、有色人種には罰のような住み心地のカンブリアにおいて、警察が素早く逮捕に踏み切った事に抗議もあるようであるが、実に迅速だったと思う。
14歳の少年はこれからどう生きるのだろうか…
抗議する市民は何に対しての抗議なのかと不思議に思う。
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